そんなこと

 首相になって1ヵ月が過ぎた高市早苗ですが、「地位が人を作る」という言葉があるように、少しはマシな発言をするようになるのかと思いきや、思っていたよりも酷い発言の連発で、むしろ首相になってテンションが上がってしまっているのか、暴言妄言の多さと、その言葉の軽さにめまいがします。非核三原則の見直しやら、スパイ防止法案やら、国旗損壊罪やらと、求めてもいない戦前回帰としか思えないことばかり進めておいて、肝心の物価高対策はコメの減産へと逆回転。しかも世論調査の支持率の高さにビビっているのか、これらの政策についてマスコミの批判が少ないどころか、一部メディアはむしろ迎合記事を書いていたりして、タモリの言う「新しい戦前」という言葉がリアルに感じられる昨今です。辛うじて日本国憲法が歯止めになっている気がしますが、自民党の改憲案に乗ったりしたらその歯止めも効かずに一気に戦前から戦争へと雪崩こみそうです。

 日中関係を一気に悪化させた自らの国会答弁を撤回も謝罪もせず、G20では遅刻に夕食会欠席と、どうやら中国と接触したくなかったのか逃げ回って帰ってきたようです。頼みのトランプにも軽くあしらわれている気配で、トランプは習近平とむしろ仲良くなっています。一番怖いのはこの2人で「ディール」を成立させてしまうことで、そうなると日本は梯子を外されて完全に置いてけぼりです。それでも国内向けというか高市信者向けの発言だけは相変わらず威勢がよくて、野田佳彦が企業・団体献金について追及したところ「そんなことよりも定数の削減やりましょう」と野田に言い放ったのです。なんの脈絡もない議員定数削減を急に持ち出してきて、肝心の政治とカネについては「そんなこと」とあしらうとは、国民の裏金問題に対する怒りを全く感じていないとしか思えません。

 高市の頭の中では裏金問題はすでに過去の話で、そのせいで公明党が離れても代わりに維新がくっついてきてくれたからむしろOK、今や維新の主張する議員定数削減こそが最重要課題に浮上してきているのでしょう。定数削減なんて国民からしたら重要でもないし課題でもありません。日本は人口当たりの議員の数がほとんどの外国に比べてむしろ少ないのですから減らす必要はないし、減らせば国民の声はますます届きにくくなります。国民が一番求めているのは物価高対策であり、生活苦からの脱却です。それなのに自民党は組織ぐるみで裏金作りをしているから国民の怒りが爆発したのに、自分で勝手に課題を書きかえて「そんなこと」扱いにしてしまっています。どう考えても定数削減の方が「そんなこと」のはずなのに逆転しています。

 さて、この態度で高市が選挙に臨んだらどのような結果が出るのでしょう?本当に世論調査の示すように7割以上の国民が高市支持していて自民党が圧勝するのでしょうか?やってみれば良いのに、なぜ高市が解散総選挙を避けているのかわかりません。もしかしたら自民党内での選挙予想でも勝てるという話にはなっていないのかも知れません。じゃなければ石破の時のように党内からもっと解散圧力がかかりそうです。摩訶不思議な高支持率です。

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