ドラフト会議が終わりました。中日は青学大・中西聖輝投手の一本釣りに成功。大学ナンバー1投手と言われる中西を抽選なしで取れたのは大成功でしょう。さらに2位で東北福祉大の櫻井頼之介投手、3位で四国独立リーグ徳島の篠崎国忠投手と、即戦力右腕を上位で指名しました。これも狙い通りだろうと思います。4位でようやく高校生の明秀日立・能戸輝夢外野手を指名したあとも、5位で東北福祉大の新保茉良内野手、6位で東洋大の花田旭外野手と即戦力を期待した補強をしました。
正直、万年Bクラスの弱小球団に将来性を見据えて高校生を指名している余裕がないのでしょう。それに根尾にしろ石川にしろ、注目の高卒ドラ1ルーキーがいつまで経っても育ってこないところを見ると、そもそもの育成力が無いのではないかと思います。今回は地元選手にこだわらず指名しましたが、地元出身は贔屓の引き倒しになるというのが中日の悪癖ですから、こだわらなくても良いと思います。あまり有望な選手が東海地区にいなかったということもあるとは思いますが、他球団は下位や育成で指名しているので、もし彼らが大選手になるとイチローの時のようにまた「見る目が無い」「取り逃がした」と批判を浴びるでしょう。実際に見る目がない上に育てられないのだから仕方ありません。
即戦力投手を3人上位で指名したのは、先発ローテーションに不安があるからです。エースとなるべき高橋宏は今年前半不調で苦しみましたし、復活したベテラン大野は来年には38歳と先が見えています。柳は国内FA権を取得したので去就が不透明、松葉は前半こそエース格の働きでしたが、後半はダメだったので来季に不安を残しました。ルーキーの金丸は打線の援護がなく不運でしたが、先に先制点を許してしまう癖がついてしまったように見えるので、来季は我慢強く点をやらない投球をしてもらわないと困ります。そんなチーム事情を考えると、中西には開幕当初からローテ入りして二桁勝利と新人王を期待したところです。
他球団の指名では阪神が3球団の競合を勝ち抜いて創価大・立石正広内野手を指名できたのが一番の当たりでしょう。今の阪神は中軸が働き盛りですが、佐藤輝がメジャー志向だけに、三塁を守れる立石を獲得できたのは後継者として大きな意味があります。佐々木鱗にはDeNAとソフトバンクが競合してソフトバンクが指名権を獲得しました。ソフトバンクは入るかどうかわからない佐々木を指名するだけの余裕がありますが、DeNAはよく指名したなと思います。むしろくじに外れて青学の小田を指名できて良かったのではないかと思います。巨人も中日と同様に1位から3位まで即戦力の投手を指名しました。先発ローテが苦しいチーム事情は同じです。中日と違って金で有望な選手を獲得できるだけ、まだ補強に余裕があるとは思いますが。
