今場所も金星配給場所

 大相撲春場所は昔から「荒れる春場所」として有名ですが、今場所もまた異名に違わず上位陣がコロコロ負けています。まず大の里。左肩の怪我がまだ治っていないのか、初日から3連敗して休場してしまいました。横綱昇進するまでのあの勢いがすっかり影をひそめてしまい、何となく自信もないまま土俵に上がっている印象でした。若隆景、熱海富士、藤ノ川とそれぞれ実力者や急成長の若手ではありましたが、金星を2個献上。これまでが順調に出世し過ぎたために、立ち直る術を身につけていないのではないかと思います。

 横綱昇進をかける安青錦も義ノ富士、美ノ海に2敗を喫しました。平幕相手の2敗は横綱昇進のためにはかなり印象が悪いです。そろそろ他の力士が安青錦対策をしっかりしてきたようですから、これまでのようには勝てなくなるかも知れません。そして東横綱の豊昇龍。横綱昇進してからまだ一度も優勝していないので、今場所は絶好のチャンスです。初日から難敵を退けて3連勝と出だしは好調でしたが、今日小兵の藤ノ川に不覚を取りました。結局今場所もまた金星配給です。自分より小柄な相手が苦手なのか、取りにくそうにしていました。まだ1敗なので十分に立て直せますが、一度崩れると脆い力士なので、明日の美ノ海戦は危険だと思います。

 影の薄い大関琴桜も初日から3連勝していましたが、今日高安に初黒星を喫してしまいました。いつになったら覚醒するのやら。先代琴桜も遅咲きでしたから、それを真似るつもりなのでしょうか。そして好調なのが東西の関脇に並んでいる元大関の2人。東関脇の霧島は美ノ海に負けたものの、藤ノ川、熱海富士、若隆景と大の里を破った3人にきちんと勝ってきました。その霧島を上回っているのが西関脇の高安。ここまで4戦全勝です。しばしば優勝争いに加わるものの、未だに優勝経験のない高安にそろそろ賜杯をと願っているファンも多いと思います。霧島、高安ともに元大関だけあって、大関クラスの貫禄を見せつけています。

 あまり大きなニュースにはなっていませんが、41歳の玉鷲が今日で通算幕内出場回数を歴代単独1位の1471回としました。地味ながら大記録です。大相撲は弱ければ負けて番付が下がります。野球やサッカーなら力が衰えても周りの温情で人為的に出場記録を更新することはできますが、相撲はそうはいきません。幕内をずっと維持しているということはトップランクの実力がある証拠ですし、実際に玉鷲は今場所こそ調子が上がりませんが、未だに若い頃と変わらない健在ぶりを示しています。どこまで記録を伸ばせるか注目です。

 

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