中日が終戦を迎えつつあります。と言うか、CS出場が絶望的な以上、もう終戦と言っていいでしょう。4位か5位かなんて大した問題ではありません。4年連続の最下位を免れそうだということが唯一の救いですが、あまりにも低レベルの話です。独走した阪神に互角に戦ったことは評価されても良いですが、それを他のチーム相手にもできていたら、Aクラスは十分に可能だったのに、今日の時点で借金15の5位。昨年までと大差ない成績だと言って良いでしょう。
今年は弱点だった打撃面で成長が見えました。と言っても、チーム得点とチーム打率はリーグ最下位ですから結果だけ見ればダメだったのですが、1番岡林、2番田中、3番上林、4番細川、5番ボスラーという上位打線は他チームと比べてもそれほど見劣りはしません。「軸」ができてきたのは明るい兆しです。むしろチーム失点とチーム防御率がともにリーグ4位と低迷していることの方が問題です。エースと期待された高橋宏がシーズンを通して調子が上がらず、前半に活躍した松葉は後半に疲れからかガタガタと成績を落しました。ルーキーの金丸は好投するも報われないという巡り合わせの悪さもありましたが、相手に先に点を取られてしまうというのはやはりいただけません。救いは大野の復活と松山の活躍で、マルティネスが抜けた大きな穴を松山は見事に埋めてくれました。
数字はともかく、選手の底上げはできてきているという印象です。来季はもっと選手個々の成長は期待できそうだと思います。問題は監督の采配でした。立浪と違って井上は選手をチアアップさせることには長けていたようです。ただ勝負師としての厳しさが足りないのではないかと感じます。星野と落合は監督としての手法が全然違っていましたが、勝負に徹する厳しさだけは共通していました。井上は選手の兄貴分のように振舞っているのは現代的で良いと思いますが、選手に対して甘いというか、寛大過ぎる気がします。温情采配は勝負に弱いです。
何よりチームが下降線を辿ったきっかけとなった「藤浪対策」のオーダーを二度やって二度失敗したのが決定的でした。上位争いをしているライバル相手にベストオーダーを組まないで臨むなんて信じられません。あの時も疑問を呈しましたが、結果として昨年までと大差ない成績に落ち着こうとしているのは、戦う姿勢を見せられなかったあの采配のせいだと思っています。結局、今年も中日の最大の弱点は監督でした、というオチになりそうな残り10試合です。
