今年もM-1は面白かった

 昨年のM-1は史上最高レベルで面白くて「神回」でしたが、その大会で連覇を果たした令和ロマンはドジャースか井上尚弥かくらいの圧倒的な強さを見せつけました。今年は令和ロマンも昨年準優勝したバッテリィズも出ないので、レベル的にどうなるんだろうという不安を僕だけではなく多くのファンも感じていたのではないかと思いますが、良い意味で予想を裏切られました。今年もちゃんと面白かったのです。

 昨年までの実績から優勝候補はエバース、ヤーレンズ、真空ジェシカあたりだろうと予想していました。初出場の4組のことはほとんど知らないし、ヨネダ2000もママタルトも優勝までは届かないだろうなと思っていたのですが、初出場組のたくろうとドンデコルテがとんでもなく面白くて、ヤーレンズや真空ジェシカを吹き飛ばしてしまいました。1本目でトップに立ったエバースは昨年を上回る出来で、さすが優勝候補筆頭と思った反面2本目のハードルが上がってしまったかもという不安はありました。

 案の定2本目のエバースは1本目と同じ構成のネタながら2本目の方がテンションが落ちてしまいました。ドンデコルテは1本目と同じくらい受けていましたから、エバース危うしと思いましたが、最後に出てきたたくろうが全てかっさらうような受け方で、終わってみればたくろうの圧勝でした。たくろうの面白さは技術もありますが、やはりボケの赤木裕のキャラクターに負うところが大きく、それを審査員がどう評価するのかと思いましたが、笑わせたもん勝ちという素直な審査でした。そういう意味では今回は審査員と一般視聴者の乖離があまりありませんでした。そしてただ一人だけドンデコルテに票を入れた山内健司も彼らしさを見せました。ドンデコルテの渡辺銀次はかつてのオードリー春日を彷彿とさせて、来年の活躍が楽しみです。

 M-1は毎回審査員も視聴者から審査される審査員泣かせの大会です。今回は後藤輝基と駒場孝が初めて審査員として登場しましたが、2人とも丁寧にきちんと審査していて好感がもてました。先日THE Wで粗品の審査コメントがネットで話題になりました。あれは粗品の「芸」であり、大会を盛り上げるためのプロレスの部分もあります。またプロがプロを審査するのですから厳しい辛口コメントでも全然問題ないと思いますが、M-1ほど注目度が高い大会ではなかなかあの姿勢の審査は難しいのかも知れません。でも来年は粗品を審査員に呼んで「予定調和」的審査をぶち壊してもらうのも面白いのになと期待はしています。

 

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