国民会議の意味

 今日から国民会議なるものが始まりました。以前から高市が二言目には「国民会議で」と言っていたやつですが、ほとんどの国民はそれが何なのか理解していません。そもそもは少数与党だった自民党が国会での審議がなかなか進まないので、国会ではない場で野党と話し合って合意するための「裏会議」です。主に税制や社会保障が議題になるので、消費税減税が今回は一番のターゲットになるのですが、自民党が絶対多数を衆院で握っているのに、なぜ国会ではない場でやる必要があるのかがわかりにくくなってしまいました。

 しかも今日の国民会議に参加したのは自民、維新、みらいの3党だけです。中道と国民民主は参加を見送り、共産、参政、れいわ、社民などは呼ばれてもいません。与党とみらいだけで話し合っているのに、それのいったいどこが「国民」会議なのかと思います。それで国民にとって極めて大切な税や社会保障の問題を決められてしまってはたまったものではありません。高市の国会軽視の姿勢は大昔からで今に始まったことではないのですが、国会を軽視するというのは議会制民主主義をとる日本の基本を軽視していることになるのですから、総理大臣になったのなら少しは考え方を改めて欲しいものです。

 チームみらいに投票したのは都市部のインテリ層が多いという話ですが、選挙後の様子を見ていると自民の補完勢力になりつつあるように感じます。まあガッツリと政権と対峙するような野党にはならないだろうとは思っていましたが、それにしても国民民主さえ参加をためらう会議にノコノコ出ていくようでは、すぐに高市に取り込まれてしまう可能性が高いです。新しい視点から日本の政治に切り込んでいって欲しいと願っていますが、あまりにも政治素人過ぎて心配です。

 それに比べてさすがと思うのは玉木の変わり身の早さです。今の日本の政治家でいちばん変身上手。選挙の直前まで高市とイチャイチャしていたのに、自民が大勝し国民が伸び悩んだことで、これ以上自民に近づくと差別化できずに取り込まれてしまうと思ったのでしょう。国会ではいきなり「野党しぐさ」で政権を追及する姿勢を見せました。玉木と榛葉の目標は「野党第一党」になることのようです。今はまだ数え方によって微妙なところですが、本人たちは「野党第一党」だと発言しています。総理大臣になれそうなのを蹴ったのも、責任はないが存在感は発揮しやすい野党第一党の方が楽で目立てて良いのでしょう。またいつ野党を裏切って政権につくかもわからないのであまり信用できませんが、とりあえずは政権の暴走を止める役を「振り」だけでもしてもらえたらと思います。

 高市の経済オンチぶりもどんどんバレてきていて、日経に叩かれているのも経済界からも不安の声が上がっているからでしょう。なにせこの物価高です。国民はなにより生活が楽になることを願っているのに、高市政権が発足して4カ月が過ぎても全然経済対策は進んでいません。むしろ無策のまま放置していると言っても良いでしょう。それでも高市が改憲だのスパイ防止法だの軍拡だのと「戦前回帰」に熱中するよりは、国民会議で経済問題に集中してくれた方が国民にとっては被害が少なくてマシです。そういう意味では国民会議も真っ当ではないですが意味はあるかも知れません。

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