安青錦が強い

 先場所新関脇で初優勝した安青錦が、今場所も13日目を終って2敗で単独トップに立ちました。しかも3敗で追ってくる力士は関脇霧島と平幕の熱海富士。もちろん2人とも実力者ではありますが、両横綱と大関琴桜は4敗、しかも明日霧島と熱海富士が直接対決でどちらかが4敗になりますから、かなり安青錦に有利な状況になりました。明日の安青錦は横綱大の里戦が組まれました。これまで大の里には3戦全敗と分が悪い安青錦ですが、今場所の大の里は万全とはとても言えない状態なので、十分に勝機はありそうです。

 安青錦が残り2日間を連勝すれば、2場所連続2度目の優勝が決まります。新関脇、新大関の連続優勝はなんとかの双葉山以来89年ぶり。なかなかの歴史的快挙です。しかも来場所は綱取り場所になります。スピード出世記録をまたまた作りそうな勢いです。いまの幕内上位は群雄割拠の時代で、大の里だけが頭一つ抜け出ている存在ですが、今場所のように不調になると途端に優勝争いは大混戦になります。その中で安青錦の安定した取り口は見ていて感心します。自分の確固たる型を持っていて、しかもそれを崩されても何とかする粘りと執念があります。人気が出るわけです。

 安青錦のこの勢いは千代の富士が関脇から横綱まで一気に駆け上がっていった時と似た印象があります。安青錦と違って千代の富士は遅咲きの力士でしたが、覚醒してからの強さは目を見張るものがありました。千代の富士が関脇で優勝した時にすでに大関は通過点だろうなと思いましたが、安青錦も同様の強さを感じさせます。楽しみです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次