年賀状があったからこそ

 もはや世の中のトレンドになりつつある「年賀状じまい」。僕も何回かこの話題を取り上げていて、来年の退職に合わせて仕事関係の人に対しては今回限りにしようかなと思いつつも、やはり親しい人には出したいし、住所しか知らない人には年賀状を送らないと連絡が途切れてしまうし、などと毎年のことながら思い悩んでいます。まあそうして悩んでいる間に、相手から「もうやめます」という連絡が来て、逆に「え、そうなの」となったり。特にこちらが出し続けようかと思っている相手だと余計にガクッときます。

 「年賀状じまい」をしたい理由は手間とお金です。年賀状を出すのはとにかく手間がかかります。住所録の整理から始まって、文面のデザインと内容を考えて、PCに取り込んで、プリンタで印刷して、宛名印刷をして、一言手書きでメッセージを添えて、年内28日頃までには投函。枚数が少なければともかく、多いとエネルギーをかなり消費します。さらにハガキ1枚85円にまで値上がりしてしまい、財布の中身もかなり消費されてしまいます。そんな手間とお金をかけなくても、今ではいくらでも連絡を取れるツールがあるだけに、誰しも考えることは一緒なのでしょう。

 どうしようかといろいろ考えているところに、今日1枚喪中ハガキが届きました。12月半ばに届くのはちょっと遅いんじゃないのと思いましたが、人それぞれ事情もあるし仕方ないかと思って文面を読んだら、内容が一瞬理解できませんでした。昔のテニス仲間の親しい友人が亡くなった、しかも今年8月1日のことだったと。家族葬で済ませたと書いてありました。僕より年下です。事故なのか病気なのかもわかりません。4ヵ月も前に亡くなっていたということも、全然そんな話を聞いていなかったことも、とにかくショックでした。6月までLINEでやり取りしていて、7月に送ったLINEの返事が戻ってこなかったことをちょっと不可解に思っていましたが、まさかの出来事に呆然としてしまいました。

 今さらご家族に連絡をするのもと思いますし、何をどうすることもできません。ただそれでも知らせてもらわなかったら、ずっと元気でやっているものだと思い込んでいましたから、知ることができただけでも良かったと考えるしかありません。恐らく喪中ハガキがこの時期になってしまったのも、ご家族のショックが大きくて簡単には用意できなかったのだろうと推察しています。年賀状の交換をしていなかったら知らせてももらえなかったところなので、やはり安易に古い友人との年賀状をやめない方が良いなと思い直しました。特にこの年齢になってくると喪中ハガキが親ではなく本人だったりするんだと改めて痛感したので。

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