あれこれ1ヵ月以上にわたって紅白ネタを書いてきましたが、今日の本番を見て感じたことをいくつか挙げていきます。まず司会ですが、今年は全然面白くありませんでした。3年連続の有吉は相変わらず安全運転でお笑い芸人とは思えないほど面白いことを言いません。辛うじて気心の知れたお笑い芸人とAKB48を相手にした時だけ少し「らしさ」を垣間見せただけ。なぜ有吉を毎年起用するのか意味がわかりません。今田美桜はたどたどしいですが初めてですしあんなものでしょう。一番ハプニングを期待した綾瀬はるかが慣れてしまったのか、あまり天然ぶりを発揮しなかったので、全体に小さくまとまってしまった感じでした。
多すぎる特別枠はやはり多すぎたと感じました。矢沢永吉がNHKホールに突然登場するくだりは昨年のB’zと同じパターンだったので、あらかじめ予想がついてしまいました。2年連続でやることではありません。松田聖子が大トリのはずのミセスの後に出てきて誰が大トリなのかわかりません。しかも1年を締めくくる曲が『青い珊瑚礁』では全然締まりません。季節感も合わないしスケール感もありません。なぜ『瑠璃色の地球』ではなかったのか謎です。
先日書いたユーミンの「原点」の1曲は何なのかですが『翳りゆく部屋』でした。大穴で個人的に好きな曲として取り上げたのが当たりました。イントロを聴いた瞬間に「よしっ」と思いました。AKB48の「レジェンドメンバー」は武道館での20周年コンサートからの続きでまだちゃんと踊れていて良かったです。現役メンバーより華があるし、「見せ方」を知っているし、芸歴が長いというのはやはりそれだけの実力があるということだなと改めて感心しました。特に目立っていた前田敦子、大島優子、小嶋陽菜のアイドル力はさすがの一言です。もう紅白はこれが最後かも知れませんが、まだまだ商売になると思います。またどこかで復活はあるのでしょうか。
朝ドラ「あんぱん」のスペシャルステージは、思ったよりも弾けていなくて残念でした。もっと面白くできたのではないかと思うのですが、阿部サダヲも吉田鋼太郎も出ていないし、江口のりこもドラマパートだけだったので弾けようがなかったのかも知れません。RADWINPSは『賜物』と『正解』というNHKの番組絡みの2曲でしたが、どちらかに絞った方が良かったと思います。特に『正解』はフルバージョンで歌唱しないと良さが伝わらない曲なので、今年は「あんぱん」主題歌の『賜物』だけにしても良かったように感じました。
トータルに見て、まとまっていて大きな破綻はなかったものの、特に楽しいとか面白いということもない紅白でした。生放送ならではというライブ感や意外性に乏しく、紅白特有の空気感もあまりありませんでした。ただいつもの妙な演出も少なかったので、それぞれのアーティストのパフォーマンスはしっかり見ることができました。昭和100年で原点回帰という意味でなら良かったのかもと思います。
