苦い『Lemon』

 1年を締めくくるピアノの発表会がありました。発表会と言っても夏のホールでの発表会と違って、冬は会場が教室で、聴いているのも参加している生徒だけなので、家族的な雰囲気で和やかです。それでもいつも緊張してミスをするのですが、今日は何回もミスタッチしながらも、何とか弾き切ることができました。自己採点では75点くらいで低めながら合格というところでした。弾いている途中は「ダメかも」と思いながら弾いていたので60点かなと思いましたが、後で動画を見返したら目立つミスは少なかったので、15点プラスしました。

 この『Lemon』はご存知のようにとても「イマどき」っぽい曲です。これまでピアノに限らず発表会で披露する曲はほとんどがスタンダードというか、懐メロでした。なぜなら馴染みがあるということと、何より曲自体が易しいからです。この数年間にヒットした曲はとにかく難しくて、ヒゲダンもミセスもYOASOBIもとにかく大変。メロディの跳躍が多いしリズムも速くて難解、コードも複雑で展開も多いし転調もやたらとするしと、わざと難しくしているのではないか疑惑が浮かぶほど難易度が高くなっています。とは言えスタンダードばかりでは飽きがくるので、たまには最近の曲にチャレンジしようと考えての『Lemon』でした。

 ところがいざ弾き始めてみたら、わかってはいたことですがマジでこれまでの曲に比べたら難解。転調にもかなり手こずりました。それにこの曲はリズムが「跳ねている」(スウィングしている)上に「逆跳ね」も使われていて、しかも原曲を聴くと演奏はあまり跳ねないでボーカルだけが跳ねるというわかりにくいことをしているので、単純にジャズのようにスウィングすれば良いというわけでもないのです。理論を勉強すると余計にわけがわからなくなったので、とにかく原曲を聴き込んで、そのリズムをなるべく意識して弾くことにしました。

 そして今回の自分なりのテーマは「グルーブ感」を出すことでした。独特のリズムなので、それをいかに表現するかということを課題にしたのですが、結局それ以前の「正確に弾く」ことで苦労してしまったので、グルーブ感に関しては最後にとってつけたような練習しかできませんでした。そういう意味では75点でも甘い採点かなと思うほど、苦い『Lemon』になってしまいました。

 今年はサックスで『Georgia on My Mind』、ピアノで『奏』と『Lemon』、ボーカルで『YESTERDAY』、ピアノ弾き語りで『Let It Be』に挑戦して、弾き語り以外は自己採点で合格点だったので、少し実力が向上した、もしくは「場馴れ」したかなと思います。弾き語りについては久しぶりの挑戦で完全に練習不足かつ力不足だったので、改めて来年再チャレンジするつもりです。

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