解散風が吹き始めた

 まず読売新聞が観測気球のように解散報道を出し、それを皮切りに一気に高市側近が解散風を吹かせ始めました。これまで解散はしないとあれほど言い切ってきた高市はまたも得意の嘘をつくことになるのでしょう。一連の報道について一切否定しないことからも解散を考えていることは明らかです。ただ報道によれば高市、木原ら政権のごく一部の幹部だけで吹かせ始めた解散風で、鈴木幹事長も後ろ盾の麻生太郎も聞かされていないということで、果たしてそれで党がまとまるのかわかりません。また連立を組む維新も国会冒頭での解散となると、これまで主張してきた議員定数削減も副首都構想も水の泡になりますが、それで納得するのでしょうか。

 国民民主党は相変わらず玉木がフラフラとしていて、総選挙にやる気のあるようなことを言った翌日には高市政権を批判したりとはっきりしません。究極のポピュリストの玉木ですから、どっちに転んでも受けが良いようにしているのでしょう。玉木としては将来的に自民維新と一緒に連立政権を作って自分が大臣になるのを夢見ているのでしょうが、果たしてそううまい具合にいくかどうかは疑わしいところです。

 腰が定まっていないのは自民党と袂を分かったはずの公明党も一緒で、未だに与党へ復帰したい未練があるらしく、野党としてまとまろうという姿勢を見せていません。自民との選挙協力は維新よりもはるかに手慣れているので、選挙になるなら一緒にと考えていたのでしょうが、2月に選挙ではさすがにそういうわけにもいかず、かと言って完全に野党として自民党と対決するのか腰が定まっていない印象です。

 そして一番情けないのが野党第一党である立憲民主党です。「中道路線」で自民党と対峙したいのですが、公明党も国民民主党も与党にすり寄りたいので立憲の誘いに乗ってきません。そもそも野田もどちらかと言うと自民党と一緒にやりたいタイプです。自民党と本気で対峙したいなら党首を枝野に譲って共産、れいわ、社民と協力した方がスッキリしますが、もちろんそれでは勝ち目がないのでやらないでしょう。

 そんな野党のまとまれない不甲斐なさを見切っているので、解散しても勝てると高市側は考えているのだと思いますが、そういう自分たちのことしか考えていない政治家ばかりのせいで国民の生活が放置されるのが一番腹立たしいです。解散総選挙となればまた1ヵ月以上の政治的空白が生まれます。「石破おろし」で2ヵ月近くも空白を作ったばかりなのに、予算を成立させなければならない大事な時期である年度末に選挙なんかやっていたら、ますます緊急を要する政策がストップしてしまいます。いつになったら物価高対策をちゃんとしてくれるのでしょうか。生活は日々苦しくなっていくばかりなのに、自分たちの都合で選挙なんかしている場合ではないでしょう。ちなみにガソリン暫定税の廃止を高市は自分の手柄のように語っていましたが、あれは石破が決めたことです。

 選挙をした場合の結果はまだ予測が難しいところです。ここにきて韓国からの具体的な報道が出てきた統一教会と自民党の蜜月関係について隠したいからこその急な解散風ではないかと思うので、マスコミはしっかりと選挙の前に統一教会について自民党を追及する報道してほしいです。あまりにも文春以外のマスコミが触れないので、本当にこのままでは「マスゴミ」と批判されても仕方ないのではないかと思います。日本の政治を一番堕落させたのは政権のチェック機能を果たしていない大手新聞とテレビ局の政治記者です。

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