日本シリーズはソフトバンクが阪神を4勝1敗で下して日本一を奪還しました。両チームともリーグ1位同士で実力も伯仲していて見応えのある試合が続き、見ていても楽しいシリーズでしたが、阪神が1勝したあとの4連敗という結果についてはちょっともったいないというか、せめて福岡まで持ち越して欲しかった気はします。勝敗ほど一方的な内容ではなかっただけにそれだけは残念でした。
第2戦を除いては全て1点差、しかもロースコアの好ゲームで、お互いにディフェンスがしっかりしているチーム同士の対戦であることを感じられました。投手陣は先発は互角、救援陣は阪神の方が質が揃っていて、守備力はソフトバンクの方が優っていたというところ。打力に関してはソフトバンクが上回っていて、特に代打陣でははっきりと差がついていたので、打ち合いになればソフトバンク、投手戦になれば互角という印象通りの結果ではありました。
多くの評論家も指摘しているようにシリーズを通しての阪神の敗因は第2戦です。なぜ先発が才木ではなくデュプランティエだったのか、藤川監督は説明をしていませんから理由はわかりませんが、デュプランティエが1回2/3を7失点という惨状で1対10という大敗を喫したことでシリーズ全体の流れが変わってしまいました。せっかく競り勝った第1戦の流れをすっかりソフトバンクに渡しました。なによりずっと不振に喘いでいて戦力になっていなかった山川をこの試合で復活させてしまいました。第3戦以降は山川の勝負強い打撃で点を取られていただけに、あのまま寝かせておけば打力の差がここまでハッキリしなかっただろうと思います。
それにしても今日の試合で同点に追いついた柳田のホームランは素晴らしい一打でした。石井から流し打ちでレフトスタンドに放り込んだ柳田のパワーと技術。石井の失投ではなく狙い通りのアウトローの球だっただけに、あれをスタンドインされては柳田を誉めるしかありません。単独チームでそのまま日本代表になれるほど選手層が厚いソフトバンクは、今や日本のドジャースです。良い意味でも悪い意味でもドジャース的な「巨大戦力」で阪神を圧倒しての日本一でした。さて、本家は2勝3敗とWSで追い込まれていますが、ここから昨年同様に巻き返せるかどうか。
