大抵の場合、首相が変わると株価はご祝儀相場になって上がるものですが、今回の高市総裁誕生で明日の株価はいつも以上に上がるのではないかと予想されています。と言うのも、そもそもが積極経済派で景気刺激策を行うだろうと考えられている高市でしたし、そこにもってきて今回は小泉有利の状況を引っくり返しての勝利ということで、市場は高市政権誕生を織り込んでいないと思われるからです。株価が爆上げすれば、株を大量に持っている富裕層は一気に資産が増えます。逆に株なんて無縁の人は物価だけが上がるので、貧富の差はますます広がります。利上げに慎重な高市によって円安が進むと、輸出が中心の大企業はまた大儲けですが、円安進行すれば物価高は止まりません。高市政権を支持するということは富裕層と大企業が潤うだけなので、格差がさらに広がる可能性が高いのですが、それを高市支持者はどれだけ理解しているのでしょうか。
高市支持をしている人は生活に苦しんでいる人や若い世代が多いという分析が出ているようですが、そもそも「保守」というのは現状を維持し改革を進めることに慎重な立場です。言い換えれば今の既得権益層を守る立場が保守です。それは貧乏な人、若い人にとっては極めて不利な政策のはずですが、なぜ自分たちが苦しむような政策を打ち出す人を支持しているのか理解できません。「タカ派」というのは外交において厳しく対応するから「タカ」です。融和的な対応する政治家は「ハト派」です。当然戦争のリスクが高まるのは「タカ派」が政権を握った時になります。いざ戦争が起きれば戦地に行くのは若い人たちですが、高市を支持している若者は兵士になって戦地に行く気があるのでしょうか。そう言えば若い世代の支持が高い国民民主党の党首も「血を流す覚悟」を国民に求めていましたが、本気で玉木の言うことを聞いて自分の血を流すつもりなのでしょうか。
僕のような退職間際で「ご隠居」を目指して資産運用で残り人生を乗り切ろうとしているオッサンにとっては、高市政権の誕生はある意味ウェルカムです。資産は増えるし、これから老人になる自分が今さら戦地に行くこともないからです。それでも高市よりは石破が良かったなと思うのは、次の世代にとって石破の目指すアジアと融和的な日本の方が、中韓と対立的な高市の日本よりもきっと生きやすいだろうと考えているからです。子どもや孫がこれからも平和を享受できることを願っているからです。嘘のない、正直者がバカを見ない、そして弱くて苦しんでいる人たちにも手を差し伸べて救ってくれる社会を維持して欲しいからです。
日経平均株価が明日から高騰して史上最高値を更新してくれることを期待しています。せっかく若い世代が自ら血を流す覚悟で、我々世代を助けてくれるのですから、その恩恵を頂戴したいと思います。ありがたい限りです。本当に貧しい若者がそれで良いと思っているのなら。
