ジブラルタ生命保険が、全国の20代男女を対象に「20代の意識・実態調査2025」を実施し、10歳以上年上の世代にオススメしたいアーティストでは、Mrs. GREEN APPLEがダントツで1位だったそうです。その理由は「爽やかな曲調が心地よく、聞いている若者が多いので会話やコミュニケーションのきっかけにもなるから」だとか。まあ10歳以上年上ということは30代か40代あたりを念頭に置いているのでしょうが、ミセスの音楽性はともかくとして、その理由は「なんじゃそりゃ」と思ってしまいます。
まず「爽やかな曲調が心地よく」というのは、オジサンオバサンは爽やかな曲が好きだという「勘違い」が存在しているのだと思います。30代はうちの子どもたち世代ですが、彼らはモーニング娘とかオレンジレンジとか椎名林檎が好きなので、別に爽やかである必要はないと思います。安室奈美恵やラルクが好きな40代は「爽やかな音楽」はあまり心にひっかからないのではないかと思いますし、さらに50代ならXジャパン、ブルーハーツ、尾崎豊になるので爽やかな曲など「けっ」と思ってそうです。じゃあ我々60代と言えば、こちらは洋楽ならマイケルジャクソンかハードロック、邦楽ならサザンに中島みゆき、山口百恵だったりするので、やっぱり「爽やか」じゃありません。結局爽やかな曲が好きなのは今の若者なんじゃないの?と思います。もちろんどの世代にも爽やかな曲が好きな人たちは一定数いるでしょうが、それは世代に関係ない個人の好みの話です。「好きそう」だと思ってお勧めするならギターが歪んでボーカルがハイトーンでシャウトするロックバンドをお願いしたいと思います。
次に「会話やコミュニケーションのきっかけにもなる」と言うのは、別になんでこちらがわざわざ会話するために若者の音楽を聴かなければならないんだと思います。音楽というのは会話の手段ではありません。もっと心のために大事なものです。中にはもしかしたら若者と会話する必要があって仕方なく興味のない音楽を聴かなければならない人もいるかも知れませんが、それは単に可哀想な人です。それにミセスくらい売れているバンドの曲は聴こうと思わなくても勝手に耳に入ってきます。お勧めされなくてもミセスが好きならとっくに聴いています。だからお勧めしてくれるならあまり売れていないけれど「これ面白い」「新しい」と若者が心から思っているアーティストを勧めて欲しいです。だったら試しに聴く意味もあります。
そういう意味でランキングを見ると、1位 Mrs. GREEN APPLE(223票)、2位 Snow Man(66票)、3位 米津玄師(65票)、4位 YOASOBI(59票)、5位 嵐(46票)、6位 back number(45票)、7位 乃木坂46(44票)、8位 SixTONES(43票)、9位 あいみょん(39票)、10位 Official髭男dism(31票)。完全に「やり直し」ですね。単なる20代の人気投票に過ぎませんでした。別に全部知ってるし、なんなら全体にもう古いし。悪いのは20代ではなくアンケートの取り方だと思いますけどね。
