再来年の大河は『八重の桜』

 開始早々にあまりの酷さにリタイアした今年の大河ドラマ『江~姫たちの戦国』は相変わらずぶっ飛んだ展開になっているようです。僕の期待は来年の『平清盛』に移っていますが、NHKは早くも再来年2013年の大河ドラマを『八重の桜』、主演を綾瀬はるかと発表しました。

 綾瀬が演じる新島八重は同志社大学創立者新島襄夫人。もっとも日本的な「奥さん」と言うにはかなり規格外の人だったようで、「悪妻」「烈婦」「鵺」などと痛烈に批判されています。反面彼女には「幕末のジャンヌダルク」「ハンサムウーマン」「日本のナイチンゲール」という異名もあり、いかにも傑物の印象。僕も名前くらいは知っていましたが、調べてみるまでこれほど面白そうな人物だとは思いませんでした。美人ではありませんが、やることは相当に過激で自由な人です。そりゃ明治時代ならそんな女性は目立つし批判もされようというもの。

 選んだテーマは面白いと思いますが、これを演じるのが綾瀬はるかというのは微妙に違和感があります。彼女は過激で自由で豪快で機転が効くタイプではなく、むしろ天然ボケでおっとりしていてでも芯が強いというイメージ。もちろん役者だからどんな役柄でも演じることでしょうが、ぴったりなキャスティングという感じでもありません。

 もちろん視聴率を取るためにはキャスティングにもいろいろな思惑があり、また縛りもあるでしょうから、綾瀬はるかじゃダメということでもないんですけどね。この企画でなければ綾瀬も「あり」でしょうが、でもいま江を演じている上野樹里の方がイメージは八重に近いと思います。ちなみに脚本は『ゲゲゲの女房』で当たりをとった山本むつみ。もともと時代ものには強い脚本家だけに『江』のようなことはないようにと願っています。

 久しぶりに近代が舞台の大河ドラマ。しかも会津出身の八重だけに福島が舞台になることも発表されています。NHKの狙い通りに大河ドラマでクローズアップされることで観光客が増えて、それが被災地への復興支援になれば良いなと思います。

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コメント

コメント一覧 (7件)

  • 違和感ありますね
    同志社人なので新島八重のあれやこれやを学ばされました。
    綾瀬はるか? ミスキャストでしょうね。
    本質的な部分で攻撃的な人です。
    黒木メイサが最も近いかな。
    満島ひかりでもいい。
    彼女らがキャリア不足なら、貫地谷しほりで手を打ってもいいです。
    綾瀬はるか??
    何らかの事情ができて降板しないかなー(そこまで言うか!)。

  • Unknown
    なるほど、黒木メイサは良いですね。
    あかお先生と違って一般人は新島八重のイメージはないですから、演じた女優のイメージに重なってしまうでしょうね。

  • 育子=八重?
    綾瀬さん決定は「JIN」のブームで決まった感がありますね。
    「おひさま」の視聴者でもある私は、ヒロインは満島ひかりさんの方がいいかなと思います。
    「育子さん」の話し方は新島八重そのものだと感じます。
    しかし、なぜ「放送開始1年半前」のタイミング(史上最速?)で主役が決まったんでしょうか?
    発表は年明けでも遅くないですね。
    再来年のスタッフは後悔しないといいんですが。

  • 無名人なら問題はない
    補足です。
    大河ドラマの内容についていろいろな苦情が毎年どこかで出ます。「毎年恒例」のような感じがしますが、主演俳優がどこかで批判されます。
    ただ、番組の不評が原因で芸能界引退に追い込まれた人はいないはずです。それが続くようだと誰も大河ドラマの主役なんかしません。
    それどころか「内容の矛盾点」を大事(おおごと)にすると、日本ではテレビで時代劇をできなくなります。これは誰も指摘しない事です。

    仮に主人公が無名人(=架空の人物。いっその事、登場人物全員を架空の人物にしてもいい)ならば内容的な批判が出ないと思います。
    それをやると「大河ドラマではない大河ドラマ」になってしまいますが。

  • Unknown
    えびすこさん、コメントありがとうございます。

    満島ひかりは良いですね。八重に合っているということもありますが、綾瀬はるかよりも再来年には「旬」になってそうという点で推したいと思います。
    綾瀬は今が旬ですからね。

    無名人が主人公の大河も過去にはありましたが(新島八重だって一般的には無名に近いですけど)、やはり視聴率は伸びないから難しいんでしょう。

  • Unknown
    クリタさんご回答ありがとうございます(礼)。
    満島ひかりさんを推していた人は、予想以上にいますね。最近では綾瀬さんより多方面で目立っております。ちなみに大河ドラマのタイトル・主役・脚本担当の3点を同日に発表したのは初めてかな。ただ、「主役発表が早すぎる」と言う声は意外に少ないです。

    大河ドラマは裁判沙汰になりそうなリスクを、毎年背負っているとも言えます。
    ほとんどの登場人物が実在の人物なので、描写などで当事者(登場人物)の末裔が訴訟を(下記の様な)したら、たちまち局全体の責任問題になります。
    でも、現実に「あの場面は史実とは違うではないか」、「あの場面で先祖の名誉を傷つけた」と、指摘して訴訟をした前例はないです。
    歴史クイズ番組で「正解がいい加減な理由過ぎる」と問題視されたり、大河ドラマで「盗作ではないのか」と裁判になった事はありますが。

  • 歌舞伎はどうなるんですか?
    あなたは歌舞伎を見た事がないんですか?
    あなたの言い分を聞くと「史実無視の上に時代風俗無視の歌舞伎なんかさっさと止めてしまいなさい」と受け取れます。
    歌舞伎について、「歌舞伎はすばらしいですね。昔の事(史実)を忠実に完全再現しており、時代風俗の細かい部分は何から何まで完全に再現。すばらしい歴史完全再現ドラマである日本屈指の最上のお芝居ですね」と、松竹の関係者に真顔で言ったら大笑いされますよ。本当に。
    歌舞伎の世界にまでこういう理屈を通すのはおかしな話なんです。

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