2020年最後のグランドスラムとなる全仏オープンが終わりました。全仏で終わりというのも変な気分ですが、異例なシーズンなのでそれは仕方ありません。そして4年連続13回目のナダルの優勝で幕を閉じました。これだけはいつまでも変わらないんだなぁという感想です。記録が偉大過ぎてちょっと感覚が麻痺してきます。
正直、今年の全仏はジョコビッチが優勢ではないかと思っていました。多くのテニス解説者やメディアもそんな論調だったように思います。大会前の両者の調子、ボールが変わったことや時期が変わったことでナダル不利という声がナダル陣営からさえ出ていたからです。ところが実際に決勝を戦ってみたらナダルの圧勝。改めて全仏はナダルの庭なんだということを思い知らされました。
ナダルはこれで20回目のグランドスラムタイトル獲得。ライバルであるフェデラーについに並びました。まさかナダルが追いつくとは驚きです。これまで多くの故障に悩んできたナダルはもっと早くに引退に追い込まれてしまうのではないかと思っていたのに、34歳になってもこれだけの超人ぶりを見せつけてくるとは、まさに規格外。ダブルグランドスラムを目指したジョコビッチも脱帽せざるを得ないでしょう。
フェデラーとナダルの年齢差を考えたら今後はナダルがタイトル数で追い抜いていく可能性が高いと思います。また全仏のナダル以外には無敵状態となっているジョコビッチもフェデラーを抜く可能性が十分にあります。過去のチャンピオンたちをはるかに凌駕する記録を作り続ける恐るべき3人です。錦織らの世代が割を食ったと思っていましたが、もっと下の世代にまで被害者の会は広がり続けていきそうです。
女子は19歳のシフィオンテクがまさかの優勝でした。ノーシードながら圧倒的な強さで初優勝をかっさらいました。まぐれで勝ったという感じではありません。「新星誕生」というインパクトをもっての優勝です。なかなか世代交代が進まない男子と違って、女子は次々と若手選手がブレイクしてきて、22歳の大坂なおみですら早くも若手ではなくなりそうな勢いです。ただ真の女王がなかなか生まれてこないのが悩みで、戦国時代もそろそろ誰かが統一をしてくれないかなという気はします。

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