日本は目標のベスト8に届きませんでした。クロアチアに1-1の同点の末にPK戦で惨敗です。PK戦はジャンケンみたいなものだから運次第という人もいますが、あれはジャンケンではなくちゃんとしたスポーツ、競技です。運次第だから練習もしなくていいし戦略も考えなくても良いということではないでしょう。特に2010年の南アフリカ大会でも同じようにPK戦でパラグアイに負けてベスト8を逃しているのです。これでは進歩がないと言われても仕方ありません。
ゲーム自体は強豪のクロアチア相手に互角に近い戦いができていたと思います。日本が強くなっていきていることは間違いありません。とは言え、クロアチアに内容で勝っていたわけではなく、特に後半以降は日本のプレーの精度は落ちていました。延長まで戦って同点で終えられたのは日本にとっては良くやった方です。ですから目標がベスト8である以上、当然PK戦も想定し、それを勝ち抜くための戦略を立てておく必要があったはずです。しかし、見ていてそんな様子は見受けられませんでした。誰が蹴るのか、どういう順番で蹴るのかも立候補制だったそうで、要はその場の思いつきだったようです。監督の指示も特段ないようでした。
南野の最初のキックは甘いコースにいきました。あれでは成功確率50%です。キーパーにコースを読まれていたら0%。ひとり目が決められないと後にどんどんプレッシャーがかかります。三苫は南野に比べれば良いコースに蹴りましたがファインセーブされました。これで完全に流れはクロアチアに渡ったと言っても良いでしょう。浅野も甘いキックでしたが、これは幸い逆を突くことができました。しかし吉田も止められて万事休すです。全員キックに高さが足りません。コースを読まれてもキーパーが絶対届かないところに蹴るという意思がありませんでした。正直、あんなPKばかりではキッカーのレベルが低いと言わざるをえません。高校サッカーでももっと上手い子はいます。
重圧がかかる中だから仕方ない、蹴った選手の勇気を称えようという優しくて綺麗な言葉は心地よいでしょうが、それは世界の頂点で鎬を削るプロが唯々諾々と受け入れて良い言葉なのでしょうか?プロは結果が全て、しかも今回だけではなくすでに7大会連続で出場しているにも関わらず、まだ一度も決勝トーナメントの初戦を突破できていないのです。今回こそは結果を出すと言っていたはずなのに、PK戦の準備をきちんとしていなかったのだとしたら、やはりそれは甘かった、隙があったと言われても仕方ありません。しかも相手のクロアチアは前回大会もPK戦で勝ち上がって準優勝したPK戦を得意としているチームなのにも関わらずです。
本当に今回はチャンスだったと思います。ドイツとスペインを連続で逆転して打ち破るなんて芸当は日本だけではなく、どこの国にとっても本当に難しいことです。実力以外の運やら流れやらも全てを使い果たしてようやくできることです。それだけにこの幸運の波に乗り切れなかったことが悔やまれます。ここまでやっても届かない。では何が足りないのか、それを4年間かけて見つけることになるんでしょう。少なくとも決勝トーナメントを勝ち上がるには、PK戦にノープランで挑んではいけないことは教訓として覚えておくべきだと思います。

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