日本プロ野球で初めてとなる現役ドラフトが行われました。各球団でくすぶっている選手を救済するための仕組みで、選手会が以前から要望していた制度です。各球団は現役ドラフトの対象選手2人以上をNPBに送付し、提出した選手リストの中で、他球団から1番多い指名を受けた球団が最初に指名できる(より他球団が欲しい選手を出した方が有利)ということです。当日、最低1人以上を指名し獲得しなければならないので、各球団で必ず移籍が発生することになります。
今回注目されたのは巨人が指名した楽天のオコエ、西武が指名した阪神の陽川あたりだと思いますが、中日とDeNAはそれぞれ笠原と細川が指名されて交換トレードと同じ形になりました。トレードではありませんでしたが、これはお互いに弱点を補う良い指名になったと思います。
笠原祥太郎は2019年に開幕投手も務めた27歳の左腕。投手陣が整備されている中日では出番が少なく今季は4試合で1勝にとどまりました。投手を強化したいDeNAとしては貴重な左腕はすぐにでも1軍で使いたいところでしょう。細川成也はプロ6年目の外野手。まだ24歳で高校時代から強打が売りです。長距離砲が欲しい中日としては若い細川の加入によって、足りていない右の代打が補強できます。
実は細川は2017年に高卒1年目で初打席初本塁打のデビューを飾っています。高卒ルーキーでの初打席初本塁打は史上6人目の快挙だったのですが、その時の相手投手が中日の笠原でした。なんとも因縁めいた話です。細川は翌日の中日戦でも本塁打を放ちデビュー戦から2試合連続で本塁打を放った初の高卒ルーキーになりました。外野手の定位置争いが厳しいDeNAではなかなか競争を勝ち抜くのは難しかったようですが、右の強打者が不足している中日で開花してくれることを期待しています。

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