ほとんど誰も予想していなかったのでしょう。みんなびっくりの日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞を受賞することになりました。海外メディアでは「草の根団体」と紹介されたように、まさに広島長崎の被爆者たちが長年に渡って被爆者の立場から核の廃絶を訴えてきた民間団体です。唯一の被爆国において、被害を受けた本人たちが目撃者として証言を続け、核兵器のない世界の実現を目指して活動をしてきたことを高く評価されたということです。よくぞ選んでくれたと思います。
ノーベル委員会が被団協を今回選んだのは、長年に渡る活動を評価したことはもちろんですが、やはりウクライナや中東での戦争が背景にあることは間違いありません。ウクライナでは繰り返しロシアが戦術核の使用をほのめかしているし、中東ではイスラエルがイラクの核保有の恐怖を訴えています。核戦争のリスクが高まってきたからこそ、被団協のような組織を取り上げることで、世界へのメッセージにしているからです。それだけ現在の世界情勢は危機感が高まっている証拠だと考えて良いでしょう。
恐らく平和賞のリストには以前から被団協が上がっていたはずです。どのタイミングで受賞を発表するか、時期を見ていて今回ここだと決まったのでしょう。だから受賞は喜ばしいことですが、それだけ世界でリスクが高くなっていることを実感させられます。あと、被爆者の方たちもかなりのご高齢になっています。まだお元気な方が存命のうちに決まって良かったと思います。

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