急死した中山美穂のことで大騒ぎ状態の「オールドメディア」ですが、騒いでいるのが40代以上ばかりというあたりが「オールド」だなと感じさせます。彼女が活躍したのは1980年代半ばから2000年頃までの15年間ほど。この頃に中高生だった40代50代にとっては「青春のシンボル」なのだろうと思います。アイドル好きの僕もすでに社会人でしたが、当時の中山美穂については良く覚えていますし、歌もドラマも映画も見ています。特にアイドルの枠を脱したドラマ『眠れる森』と映画『Love Letter』は印象的でした。
我々と同世代の浜田雅功とか年上の明石家さんまとかがショックを受けているのは、同じ業界で一緒に仕事をして親しくしていたからということで理解できますが、一般の60代は中山美穂や同じ頃に活躍した当時のアイドル四天王の南野陽子、工藤静香、浅香唯にそこまで深い思い入れがある人は少ないことでしょう。やはり我々世代は山口百恵を筆頭にキャンディーズ、ピンクレディー、天地真理、南沙織、若くてもせいぜい松田聖子、中森明菜までだと思います。
そして30代以下には中山美穂は全くピンとこない存在でしょう。彼女が2002年に結婚、出産、パリに在住していてほとんど日本のメディアに登場しなくなって以降はすっかり「過去の人」扱いでした。2014年に離婚してメディアに戻ってきたのはここ10年ほどの話です。若い人が「誰?」と思っても無理ありません。あの大人気だった「ミポリン」だよと力説したところで、なんの思い入れもない以上は無意味です。
ただ逆にアイドルはその活躍した期間が短い方が鮮烈な印象を残すものです。先ほど挙げた我々世代のアイドルである山口百恵らも、松田聖子を例外として活躍した時期は10年前後です。中山美穂はトータルすればそれよりずっと長いですが、旬の時期にいったん姿を消しましたから、ファンにとって思い入れが深くなるのはわかります。若い人には理解されなくても、あの頃の中山美穂のアイドルタレントとしてのパワーは凄かった、ということだけは特記しておきたいと思います。ご冥福をお祈りいたします。

コメント