先日の日曜日にNHKの大河ドラマ『光る君へ』が最終回を迎えました。視聴率的には惨敗で、昨年の『どうする家康』を下回り、『いだてん~東京オリムピック噺~』に次ぐ歴代2位の低視聴率に終わったそうです。題材が人気の戦国でも幕末でもなく、あまり馴染みのない平安の上に、女性が主人公。旧来の大河ドラマファンが離れるのも無理ありません。実際僕も最初の20分で見るのをやめてしまったのですが、内容を評価している人もネットでは見かけるので、視聴率ほど酷いドラマではなかったのかも。見ていないので何とも言えないですけど。
大河ドラマはずっと「低視聴率」という話題を繰り返しています。何でも2021年の『青天を衝け』以降、前年を下回り続けているらしく、あの評判になった『鎌倉殿の13人』ですらその傾向を止められなかったのですから、それはもう個々のドラマの問題ではなく大河ドラマという枠組み自体が危機を迎えているのではないかという話になります。要は1年かけて描く歴史ドラマという企画が時代に合わないかも知れないのです。
とは言え、視聴率だけで昨今のテレビ番組の評価を測れないのも事実で、『光る君へ』はNHKプラスでの平均視聴数は歴代大河で最高を記録したそうですから、単にリアタイ視聴が年々減って配信に移行しつつある傾向が見てとれるだけという気もします。結局、面白いドラマなら見てもらえるという原点に立ち返って作っていくのが一番だと思いますし、変に数字ばかりを追い求める必要もないし、それをしなくても済むのがNHKでしょう。
来年の大河ドラマは横浜流星主演の『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』です。江戸時代後期の版元である蔦屋重三郎が主人公。もうテーマを聞いただけで低視聴率決定です。化政文化とか大田南畝、山東京伝、曲亭馬琴などと聞いてわかる人がどれだけいることやら。せいぜい一般人が知っているのは歌麿、北斎、写楽くらいでしょう。江戸好きの歴史オタクだけが喜びそうな話です。僕は断然見る気になっていますが、うちの家族は「はぁ?」と言っていました。

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