駅伝と留学生

 正月恒例の箱根駅伝。今年の見どころは「花の2区」でした。各大学のエースランナーたちがエントリーしてきます。特に注目は「最強留学生」の呼び声が高い東京国際大のエティーリ。大学の先輩のヴィンセントがもつ区間記録を更新するかどうかが注目でした。14位でタスキを受けたエティーリは前半から快調に飛ばしてゴボウ抜きをしていきます。抜いていく時に他のランナーとは違う種目をやっているのかと思うほどにスピードが出ていて、まさに最強だなと思いました。それでもトップをいく中央大の背中は遠く、首位を奪うまでには至らず2位で終わってしまいました。ただタイムは1時間5分31秒とヴィンセントの区間記録を18秒も上回っていて、さすがというしかない走りでした。
 驚いたのはエティーリに続く区間記録の2位と3位が日本人選手だったことです。他にも各大学の留学生が何人も走っていたのに、区間2位は創価大の吉田響、1秒差の3位は青学大の黒田朝日で、しかも2人ともヴィンセントの記録を上回ったのです。留学生が記録を破ることは当然あり得るだろうと思っていましたが、まさか日本人がこれほどすぐに上回ってくるとは予想していませんでした。これまで2区で1時間7分台なら好記録だったはずなのに、5分台にトップ争いが入ってくるとは、どれだけレベルが上がっているんだと驚くしかありません。
 さらに驚いたのは、2区の最下位の関東学生連合の森川蒼太が1時間8分59秒と9分を切っていたことです。これくらいのタイムなら上位チームでもおかしくありません。それなのに最下位が9分を切ったというのは、5分台でトップ争いをしたことと同様にレベルアップしていることを痛感させられました。上位校だけではなく全体の底上げが著しいのです。
 こういう結果になったのは各校にいる留学生の存在が大きいだろうと思います。より高いレベルの選手と競い合うことで、日本人選手の能力がぐんぐん引き上げられています。高い目標が目の前にいるのですから、レベルアップするのも当然です。日本の長距離の強化に果たしている留学生の役割は、今やはかり知れません。なのに、彼らの活躍の場を狭めるようなルールの改変が次々と行われています。留学生次第で結果が大きく左右されるから規制をかけるというのも理解できないではないですが、その結果また日本の長距離が世界に置いていかれるくらいなら、いっそ逆にもっと留学生ランナーが大会で走れるように「規制緩和」してしまった方が良いでしょう。箱根でも1人に限らずに3人くらい出られるよにしたら全体のレベルは上がりますし、多分レースも面白くなると思います。
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