中居正広の声明文が出て、ようやくテレビでもこの問題を取り上げるようになりました。声明文で特に叩かれているのが「示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました」という箇所で、そんな都合の良い理屈が通用するわけがないだろうと各方面から突っ込みが入っています。芸能活動を続けられるかどうか判断するのは加害者である中居ではないですし、そもそも示談が成立したら無罪放免だと勘違いしているのかと言われても仕方ありません。
それと松本人志の時ほどではないですが、やはり男性中年芸能人たちが中居を擁護するような発言をしています。心情的に「仲間」を応援したいというのは理解できなくはないですが、公の場でそれを言うことによって、被害者の女性の心情を大きく傷つけるし、世論をミスリードすることもあり得ます。兵庫県知事選と同じ構図です。加害者が批判されていると「可哀想」だとか「いじめられている」とか思って庇うのは、あまりにも発想が幼稚です。友達だから寄り添いたいと思うのならプライベートでやるべきです。
松本や中居を庇う中年男性が多いのは、これが性加害の事件だからではないかと思います。芸能人がやらかした傷害、窃盗、麻薬などよりもずっと軽く考えているのでしょう。昔ならそんな大きな問題にならなかったのにと思い、「叩かれ過ぎ」だとか「いい加減に騒ぐのはやめよう」とか「本当かどうかはわからない」とか言い出すのです。きちんと本人が会見をして謝罪と謹慎をしてけじめをつけていれば、それ以上批判する必要はありません。大金を払って知らん顔をしてダンマリでやり過ごそうとしているのがバレたから叩かれているのです。政治家の真似をして逃げ切ろうと思っているのかも知れませんが、芸能人は政治家以上にイメージが大事な人気商売ですから、そんなわけにはいきません。
時代は刻々と変わっていきます。性加害に対して厳しくなったことに違和感を感じている中年以上の男性が多いのは、自分たちが基本的に加害者側だからです。自分にもなにかしら身に覚えがあるからこそ、厳しく指弾されているのを見ると恐怖を覚えてしまうし反発もします。僕自身も若い頃の振る舞いを思い出すと、今の基準ではアウトだなと思い当たることは多々あります。だからと言って、今でも当時と同じようにしても許されるとも許して欲しいとも思っていません。尾崎豊が「盗んだバイクで走り出す」と歌っていたのを聞き流せた時代でした。当時でもバイクを盗めば犯罪だったことには変わりありません。性加害も同じです。時代は変わるのです。

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