テレビ局もタレントも変わるべき

 中居正広の性加害問題について第三者委員会が発表した報告書は予想していたよりも詳細に調べてあって驚きました。ここまでしっかりと調査した努力をまず称賛すべきだと思います。また調査に対して回答したフジテレビの社員や関係者も、事実を解明し良い方向に変わりたいという強い思いがあったからこそ、ここまで協力したのだろうと思います。
 内容を全て読んだわけではありませんが、報告はこれまで文春が報じてきた内容をほぼ裏付けるものでした。さすが文春というべきかも知れませんが、週刊誌的な脚色もなく素直に報じただけで、これほどのスキャンダラスな内容になるという、その事実のおぞましさに震えがくるものがあります。よくある芸能界を題材にしたフィクションそのものの悪辣さ。人間は日頃善人の顔をしていても、実際には悪人の顔も持つ二面性のある存在だとは思いますが、ここまで落差が大きいと衝撃も激しいです。
 特に「中居ファースト」で自局の社員を切り捨てた対応は、そもそも会社としてあり得ないことだけに信じられません。当該の女性アナウンサーが急に仕事を休み入院をしたことは当時から「ちょっと妙だ」とネットでは話題になっていました。既になにかよほどの事態があったのではないかと囁かれていたのに、それを隠し通せると能天気に思っていた当事者たちの神経も信じられません。知名度のない一般社員ならともかく人気の若手アナウンサーです。変な休み方、辞め方をすれば世間の話題にならないわけがありません。
 報告書では当該女性が事実を公表しても良いと言っているのに、中居サイドが公表を許可しなかったということですが、被害者が公表しても良いと言っているのなら公表すべきでしょう。フジテレビは当該社員を「守るため」に公表しなかったと当初は声明を出していましたが、全く逆で中居を守るためだったことがバレてしまいました。大事なところで嘘をついていたとなると、これまでフジテレビが主張してきた内容が何も信じられなくなってしまいます。
 女性アナウンサーをタレントにあてがって、接待要員としていただけでも問題なのに、さらにその結果事件になっても被害に遭った社員を守らずに隠蔽し切り捨てるというフジテレビの体質を作り上げたのは、長年にわたる経営陣の責任であることは明らかです。天皇と呼ばれる日枝代表をはじめ役員が総入れ替えになるようですが、果たしてそれだけでこの体質が完全に変わることができるのかは疑問です。CM出稿を停止しているスポンサー企業も、役員が変わったというだけで出稿を再開するところは少ないでしょう。
 これから果たしてフジテレビが生まれ変わるためにどういう施策を打っていくのか。その道のりは厳しく長いと予想されますが、当面はそれを見守るばかりです。そしてテレビ局だけではなく、その接待を平然と受け続けてきたタレント側にも猛省を促したいと思います。もうそういう時代ではないという再教育が必要でしょう。個人的にはテレビが好きなだけに、早く悪弊を払拭してかつての家族で見て楽しいテレビを復活させてほしいと強く願っています。このままテレビ離れが進むのは寂しいです。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次