大阪・関西万博の開会式が行われました。今さらながらメディアが懸命に盛り上げようとしているのがちょっと哀しいです。多分誘致をした際にはもっと勝手に盛り上がると考えていたのでしょうが、あらゆることが逆風になってしまい、マイナスの話題ばかりがここまでてんこ盛りです。冷や水を浴びせに浴びせてきたのに、ここにきて急に盛り上げようとしても遅いでしょう。
とは言え、20年前の愛・地球博も開幕当時はそれほど盛り上がっていたわけではありませんでした。僕は都合3回行きましたが、後になればなるほど人が多くてびっくりしたものです。今回も情報が行き渡ればそれなりに来場者は増えるのではないかと思います。ただ想定していたほどの来場者数は今のところ難しそうですから、維新の会は無理くりに「成功」だと言い張るでしょうが、きっと大赤字で終わり、客観的に見れば「失敗」と言われる可能性の方が高いと予想しています。
過去日本で行われた国際博は登録博(以前は一般博)が1970年大阪、2005年愛知の2回で、今回が3回目になります。認定博(以前は特別博)は1975年沖縄海洋博、1985年つくば科学博、1990年大阪花博の3回です。過去5回の国際博のうち、沖縄海洋博以外は全て行っています。感動が一番大きかったのは当然最初の大阪万博で、見るもの全てに驚きと感動がありました。文明の進化、科学の作る未来への期待感に満ち溢れていました。
つくば博では特に最新映像技術に驚きました。今では当たり前になっているようなものばかりですが、40年前にすでにそのほとんどの原型は開発されていたのです。それに比べて花博は少々陳腐でした。大規模な庭園の展示会という印象で、オーガスタの12番ホールの再現が一番の見どころというあたりにも、コンセプトの貧困を感じました。ただ時代がバブル最盛期だったこともあり、華やかさという点では抜群でした。バブルに咲いた徒花感が半端なかったです。
万博は後になればなるほど期待を下回るようになりました。これはもう仕方ないと思います。一か所に全てを集めて展示するという19世紀半ばのコンセプトはすっかり過去の発想になってしまいました。21世紀にはもう通用しなくなっています。2005年の愛・地球博は今世紀初の登録博でしたが、そこが限界でした。これまでの万博にはいそいそと出かけていた僕も、さすがに今回はもう良いかなぁと思っています。

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