大相撲夏場所が始まりました。今場所の注目は何と言っても大の里の横綱挑戦です。優勝すれば文句なしですが、準優勝でも同点決勝なら昇進、1差の準優勝だと少々揉めそうですが、今の状況だと昇進基準が甘くなっているので多分昇進させてしまうのではないでしょうか。なにせ豊昇龍のひとり横綱は少々安定感に欠けますし、琴桜がすっかりスランプに陥っている状況なので、とにかく大の里で盛り上げるしかありません。
初日は言うことなしの強い相撲で若元春に勝ちました。豊昇龍も良い相撲で若隆景に勝ちましたが、琴桜が王鵬に負けてしまったので、早速大の里頼みの雰囲気が増してきました。大の里の行く手を阻むのは豊昇龍だけとなると、昇進はかなり濃厚な気がします。個人的には前頭4枚目まで上がってきた尊富士がなにかやってくれるのではないかと期待しています。
大の里が今場所で横綱昇進を決めると初土俵から13場所での昇進となります。わずか2年余りです。これまでの記録が輪島の21場所ですから、まさに空前絶後の大記録になります。もっともこれは幕下付け出しでの記録なので、序の口からスタートしている朝青龍の25場所とは別扱いになるでしょうが、朝青龍が5場所で幕下12枚目まで昇進していることを考えれば、やはり幕下10枚目付け出しでスタートした大の里は桁外れのスピード出世です。
ここまでの大の里のスーパールーキーぶりは、大谷翔平や藤井聡太クラスと言って良いでしょうが、大谷、藤井と比べてちょっと物足りないのは、大の里には「超えなければならない壁」が見当たらないことです。強いて言えば豊昇龍と琴桜になるのでしょうが、一緒に上がってきたという感じで、前に立ちはだかる壁という存在ではないように思われるのが残念です。強い王者がいなかったのは大の里の責任ではないので仕方ないことなのですけど、空位についた王者は正統性とかドラマ性に欠ける感があるので惜しいです。

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