太陽の塔と琵琶湖疎水

 文化庁の文化審議会で1970年大阪万博のシンボルだった「太陽の塔」が重要文化財に指定されることになりました。最近はあまり良いニュースを聞かない大阪ですが、これはなかなかグッドニュースです。重文となれば国の補助で太陽の塔の保存ができるようになります。そもそも万博会期中だけの建造物として作られていただけに、建築後55年も経過している太陽の塔は保存が大変ですから、レガシーとして認められて今後保存されていくことが決まったのは何よりだと思います。
 早速大阪府の吉村知事が「次は世界遺産の登録を目指す」などと調子に乗ったことを言っています。いつものようにすぐに横から手柄を取ろうとする姿勢は見上げたもの(誉めてない)ですが、世界遺産登録は多分難しいでしょうけど、大阪としては太陽の塔は大事に保存して欲しいものです。なにせ文化に対しての見識が低く、文楽や大阪フィルへの補助金を打ち切ったりする文化冷遇をずっと続けてきている維新が大阪府政を牛耳っている間は心配でなりません。金儲けに結び付くと急に目の色を変えるのも維新のやり方ですが、太陽の塔を金儲けのためのコンテンツとするのも勘弁して欲しいです。
 文化庁は合わせて琵琶湖疎水施設を国宝に指定することも発表しました。太陽の塔の話が先に立つのは知名度のせいでしょうが、国宝ですから琵琶湖疎水の方がランクは上です。むしろ世界遺産を目指すなら琵琶湖疎水の方でしょう。明治日本の近代化の代表的な遺構があれほどきちんと保存されているのは素晴らしいことです。京都は中世や近世の寺社仏閣だけではないということを、もっと京都府民は誇って良いと思います。まあ京都の人にとってみれば「今さら国宝がひとつ増えたところで」と思っているのかも知れませんけど。
 
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