チキン野田

 立憲民主党の野田佳彦代表が内閣不信任決議案の提出を見送ることを表明しました。もともと野田は不信任案の提出に慎重だと言われていましたから、「やっぱりか」と思いましたが、それにしても少数与党相手に不信任案を出さないというのは野党第一党としての責任を果たしていないも同然です。なにせ毎回、通りもしないのに恒例のように不信任案を出し続けてきたのに、いざ本当に決議されてしまう状況になったらビビッて出さないって、それはいくらなんでも筋が通らないでしょう。
 野田の説明は「今は政治的空白を作るべきではない」ですが、そんなことを言ったら、どんなタイミングであっても政治的空白は作らない方が良いに決まっています。政府与党が大変な時には協力するというのは一見まともなように思えますが、それは戦前の「挙国一致内閣」と同じです。大変な時にこそ、舵を誤らないように野党がしっかりと与党と議論していく必要があるのに、あっさり矛を収めているようでは全く野党として頼りになりません。まあ昔から野田はそんな男です。いざとなると戦わないで腰砕けになります。消費税を上げて選挙に負けて第二次安倍内閣を裏から作ったのが野田です。今の政治状況は野党だった安倍に協力した野田のせいだと言ってもいいでしょう。
 野田の本音は政治的空白がどうこうではなく、いま不信任案が決議されて、石破が解散して衆参同日選挙に持ち込まれた立憲が負けると思っているからでしょう。少数与党に追い込んだ野党第一党の党首という「気楽で責任はないけど偉そうにできる」ポジションを失うことになりかねません。せっかく居心地が良い地位にいるのに、わざわざ選挙をやって負けて責任を取らされるのはイヤだという野田の「小ささ」が不信任案を出したくないという呪縛になり、トランプ関税やイスラエル問題などを「できない理由」にさせたのでしょう。
 こんなチキンな人間が野党第一党の党首なのですから、石破にとってみればラッキーです。正面にいる野田も前原も玉木もエサをちらつかせれば操りやすい連中ばかり。怖いのは自分の後ろからガンガン撃ってくる自民党の極右保守派だけで、今はそれをシンジローを盾にして防いでいるところです。短命と思われていた石破政権ですが、この調子なら意外と長くなるかも知れません。
 
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