好調な朝ドラ「あんぱん」ですが、ついにアンパンマン役の戸田恵子が登場することが発表されました。もちろんこれまでバイキンマンの中尾隆聖、食パンマンの島本須美、そしてチーズの山寺宏一が出ているので、戸田恵子もきっと出てくるだろうとは思っていましたが、その役名が薪鉄子(まきてつこ)だそうです。鉄火のマキちゃんか、なるほどねという感じがします。
鉄子はヒロイン・のぶ(今田美桜)が戦後入社する「高知新報」時代に出会う高知出身の代議士で、のぶ以上の“ハチキン”であり、「弱い立場の者に手を差し伸べる」という強い信念で、のぶの人生に大きな影響を与えていく女性となるそうです。鉄火のマキちゃんをイメージした爽快な女性のようです。戸田恵子のイメージにも合っていて、ナイスキャスティングになりそうです。
ところで「あんぱん」の日本軍の描き方が「暗い」「暴力的」だから見たくないという声があるそうですが、全然ピンときません。むしろまだマイルドになっていると思います。実際の史実やこれまでの戦争映画やドラマで描かれてきた旧軍はこんなものではありませんでした。朝ドラだからここまでしか描けていないという風に感じていたのに、これで抵抗を感じるというのは、いかに近年の日本のエンターテインメントが戦時中の悲惨な描写を避けてきたかという表れのような気がします。目を背ければ済むことではないし、目を背けてしまうから、変な戦前回帰のネトウヨ言説にはまってしまうのではないかと思います。
戦争体験者がどんどん少なくなっていく現状を踏まえ、ファンタジーではないリアルな「本当の戦争」を伝えていくことが必要だと感じますし、「あんぱん」もやなせたかしをモデルにしている以上、それを避けては通れないからこその描写でしょう。演出と脚本の覚悟を感じています。

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