参院選が始まりました。早速参政党の神谷宗弊代表が街頭演説の第一声で「高齢女性は子供を産めない」だの「女性に働けと言いすぎ」だのと、これまでも繰り返してきた「女は子どもさえ産めばいい」という主張を繰り返していました。以前の「女子高生は大学に行かず3人妊娠しろ」発言よりはマイルドになっていましたが、時代錯誤の女性蔑視は変わっていないようです。女性は家庭に入って子育てをしろ、外国人は日本から出ていけ、それで日本の労働人口減少をどうカバーするのかは言わないのですから話になりません。憲法観も歴史認識も人権意識もめちゃくちゃな参政党が議席を伸ばしても長続きはしないだろうとは思っていますが、それにしても困ったことです。
SNSで政治的発信を繰り返していた世良公則が無所属で大阪から立候補しました。早速「ステルス自民党」だとか言われていますが、高市早苗との2ショットを撮るようでは当選したら自民党に入るんだろうなと思われても仕方ありません。世良は「表現の自由を守る」ために立ち上がったとも言っていますが、だったら高市と並んで写真を撮っていてはダメでしょう。それとも高市が主張している右寄りの思想や国家主義的な政策をまさか知らないのでしょうか?自民党御用達タレントのつるの剛士が早速世良にエールを送っていましたが、ロックスターが体制側におもねる姿はみっともないので、しっかりと自分の立ち位置を定めた発言をしてもらいたいものです。
そしてこれもSNSで政治に関する発言を繰り返していたラサール石井が社民党から立候補しました。当選を目指すなら立憲かれいわから出た方が可能性は高いと思いますが、社民党をなくしてはいけないという危機感からだということです。これ自体は評価して良いと思います。社民党は解党の危機だと思いますが、参政党に代表されるようなカルト極右政党の台頭の兆しが日本にもあるだけに、それを止める勢力を守らないとバランスがとれません。
れいわ新選組の山本太郎代表は、「失われた30年」は、消費税増税と働き方改革によるものとし、参院選では消費税廃止と富裕層への累進課税強化を訴えています。昭和の日本ならこういう主張が素直に貧しいマジョリティに受け入れられたと思うのですが、令和の今は受けません。なぜか生活が苦しい人たちほど、富裕層向けの政策を展開している政府与党の味方をします。そして自分たちよりさらに弱い存在の人たちを差別します。生活保護を叩き外国人労働者を叩きますが、そんなことをしたって苦しい生活が良くなるわけではありません。単に自分より「下」の存在を見つけて見下して、ちっぽけなプライドを保とうとしているだけです。経済が落ち込むほどに差別と分断が進み、カルトな極右政党が伸長するという欧州と同じ病が日本を襲っています。

コメント