騙される側が悪いのか

 参政党の参院選での躍進に対して「あんなのに騙される奴は頭が悪い」「IQが低い」という定番の批判、というよりは悪口があります。それを居酒屋で飲みながら仲間内で言っているくらいならともかく、SNSに堂々と書き込むのはいかがなものかと思います。それはこのスタイルの物言いは、容易に他のことでも被害者を貶め加害者を見えなくするリスクがあるからです。
 代表的なものが「オレオレ詐欺にひっかかるような年寄りが悪い」とか「痴漢に遭うのはそんな服を着ている女が悪い」「イジメはイジメられる方にも問題がある」などです。上から目線で「こんなに俯瞰的に見ている自分は凄い」感を出したいのはわかりますが、実際には全然大したことは言っていません。本当に悪いのはもちろん詐欺師であり、痴漢であり、イジメ加害者です。カッコつけて何か言っているつもりで、実は悪い人間を庇っていることに気づいていない方が「頭が悪い」と言われても仕方ありません。そこを間違えてしまうと、被害者をさらに糾弾するようなことになってしまい、二次加害をしてしまいます。
 ちなみに昨今の世の中では「上から目線」自体も悪口のようですが、僕は目線が高いことは別に悪いことではないと思っています。例えば落合やイチローが上から目線で打撃技術について語ることは当然ですし、それを批判する方はイチローよりも打撃について深い理解があるのかと疑問に思ってしまいます。専門家が素人よりも上から目線になるのは当たり前であって、問題は語っている内容がその立場に相応しいものかどうかです。野球解説者の癖に単なるファンと同じことしか言えないようなら批判されても仕方ないでしょう。逆に「下から目線」で素人ならではの発見や気づきもありますから、ポイントは目線の高さの上下ではなく、やはり何を言うのかに尽きます。
 なお参政党の支持層については単に騙されているという人だけではないような分析もいろいろ出てきているので、もう少し深く考察する必要があると思っています。
 
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次