自民党が「石破おろし」に向かって突き進んでいます。石破が頼みとしている森山幹事長ら党四役が辞意を表明したり、総裁選の前倒しが行われそうな状況になったりして、石破を追い詰めていますが、当人は追い詰められるほどに「辞めてたまるか」という態度になっています。これを見た世論が石破支持をするものだから、自民党内の意見と世論が大きく乖離している状況になり、この先どうなるのか混沌としています。
正論を言えば石破は選挙で負けたことよりも、むしろここまで党内がゴタついている責任を取って総裁を辞任すべきでしょう。組織が分断されてぐちゃぐちゃになっているのはやはりトップの責任です。とは言え、これは自民党でいま冷や飯を食わされている裏金議員、統一教会議員たちによるクーデーターであることも可視化されてしまっています。世論が石破を支持するのも、クーデターを起こしている連中が自分のことを棚に上げて「責任を取って辞めろ」などと言っていることに対して反発しているからです。多くの人が、まずお前たちが議員辞職してから言えと思っています。
ここまで事がねじれてしまうと、次にいったい何が起きるかわかりません。総裁選をやれば石破はリコールされたのも同然ですから負けます。そうなる前に石破は諦めて辞任するかも知れません。しかし「窮鼠猫を噛む」の諺のように石破は追い詰められて捨て身の解散総選挙をやるかも知れません。もし総選挙となったらどういう結果になるのか全く想像がつかないのですが、日本の政治が大きく変わることになりそうな予感がします。
何より考えられるのは自民党も立憲民主党も大負けして解党するかも知れないということです。どちらの党も今は増税派も減税派も、保守も中道もリベラルもいます。様々な意見を持った議員の寄り合い所帯ですが、それは政権を取れるから、もしくは野党第一党として政権交代の可能性があるから寄り合っているわけで、この先ますます多党化の流れが進めば、今後は連立の組み方次第で政権交代が起きますから、寄らば大樹の陰の意味もなくなってきます。
すると今の自民党や立憲民主党に多い財政規律を重視する穏健保守のグループ、よりポピュリズムに寄った国民民主党のような積極財政の減税派、立憲民主党の左派や共産党、社民党、れいわ新選組のようなリベラル、そして自民党の高市早苗や保守党、参政党のような極右の4分割になることも考えられます。有権者は自分の考えに近い政党を選びやすくなりますからわかりやすいとは言えますが、逆に選挙結果次第では極端に政策が変わりかねないので、トランプ政権のように前政権の政策を全て否定してしまうような極端なことも起こり得ます。これは国の運営を考える上では継続性が無くなり無駄が多くあまり良いことだとは思えません。
と言うことで、石破にやけくその解散総選挙をさせるまで追い詰めるのは決して自民党としても上策だとは思えません。どうせ今のままでも自民党は少数与党で苦しい政権運営になるのですから、もう少し石破にやらせておけば良いのにと思いますが、そこまで裏金議員たちは追い詰められているのでしょうし、そして今にも自分が総理になれるんじゃないかと跳ね上がっている高市を見ていると、やっぱり石破で良いんじゃないかと思ってしまいます。

コメント