最近のネトウヨ界隈の発言を見ていると、果たしてそれは悪口なのかと思うような言葉を悪口のように使っていて、言葉の意味がわかっているのかと思ってしまいます。「共産党」とか「親中」とかを悪口だと認識しているのも魔訶不思議ですが、もっと酷いものになると「人権」とか「平和」を主張しただけで右寄りの論者まで「極左」とか言っているのは、どういう言葉の定義になっているのか訳がわかりません。日本国憲法が謳っている「基本的人権」にケチをつけるとなると、近代どころか中世まで時代を戻そうとしているのかとさえ思います。
「平和主義」や「人権の尊重」に文句を言うのは論外としても、総裁選に立候補している林芳正を「親中派」だと批判する声がありますが、それの何が悪いのかわかりません。これだけ経済的に中国との関係が緊密になっているのに、政治的に対立を煽るようなことをしていては国益を損ねるばかりです。中国が嫌いだろうが何だろうが、日本と中国は隣国なのです。引っ越すわけにはいかない以上、なんとか上手く付き合っていくしかありません。中国と戦争になって良いことなど何一つないのに、なぜ「親中」がいけないのか?自分が大嫌いな中国と親しくしようとしていること自体が気に入らない、きっとあいつは中国のスパイに違いない、という子どものような稚拙な感情論と陰謀論の合体に過ぎないのだろうと思います。
冷静に考えたらわかることですが、中国とのパイプがあって、何か事が起きそうな時に話し合いで落しどころを見つけて解決をしていくのが一番賢いやり方です。そのためには日頃から中国のことに詳しく、トップとうまく付き合える政治家が必要です。同様に「親米」「親韓」「親露」のような政治家もいなくてはいけません。気に入らない相手とは断交すれば良いなどと考えるのは「大人の付き合い方」を知らない幼稚な人間の発想です。もっと政治とか外交というのはしたたかに行うものです。
林は「親中派」だと言われて「米国に費やした時間の方が長い」などと釈明をしていますが、そんなことを言わせるだけで国益を損ないます。有力な政治家が「親中」だと思わせておいた方が中国と上手く付き合えるのに、自ら手の内を明かすようなものです。「親中」が悪口になっている設定自体が間違っています。有権者がもう少し賢くならないと、政治家がどんどん足を引っ張られてしまいます。
