高市早苗の「奈良の鹿」発言で、改めて彼女の情報リテラシーの低さや、トランプ並みに平気で嘘をつく体質が顕著になりました。高市がこれまでにも、こうしたその場限りの虚偽発言を繰り返して、さらには謝罪も訂正もしなかったことは、ちょっと興味がある人ならご存知のことでしょう。トランプが現在進行形でアメリカという国をぶち壊しにかかっているのを対岸の火事だと思っていてはいけません。
そんな高市の自爆で小泉進次郎がリードをしたかと思っていたら、こちらは身内の「ステマ爆弾」が見事に大爆発しています。総裁選でこれほど稚拙な手法を使うというのは、よほどシンジローご自慢の「チーム小泉」は人材不足なのか、それともご本人同様のレベルの人間しか周りにいないのかのどちらかでしょう。本来なら総裁選は辞退するのが筋ではないかと思います。
もともと高市も小泉も総理総裁に相応しいとはとても思えなかったので、こうした事態も別に不思議でもなんでもないですし、多分下馬評通りに総裁選に勝って首相になった暁には、これまで以上に多くの失言や失敗をすることでしょう。それで単に自民党の支持率が下がるだけなら構わないのですが、一国のトップのしくじりは日本をさらにダメにしていきます。恐らく自民党内の議員にもそれくらいの認識はあるのでしょう。と言うか、国民人気があるからと思って担いでみたら、さらに自民党の支持率を落としてしまったという「石破の二の舞」を恐れているのかも知れません。ついに「第3の男」林芳正が浮上してきているということらしいです。
「119番」と呼ばれている林は、困った時のピンチヒッターとしてこれまでも確実に仕事をこなしてきました。今の自民党の中でもピカイチの実務家、仕事人です。たださえ衆参両院で少数与党の中で、難しい政権運営を強いられる局面です。対トランプというより困難なタスクもあります。僕が高市や小泉では無理だろうと以前からここでも書いてきた通り、世の中も仕事人を求める空気が醸成されてきているのではないかと思います。
林には石破のような高邁な政治哲学や理想は感じられません。反面、それだけに林の方が党内に敵を作らずに上手く難局を乗り切る能力はあるのではないかと思います。今回の5人の候補者の中だったら、林が一番まともと言うか、唯一の選択肢です。果たして残り1週間で林がトップに立つことができるかどうか、自民党の見識が問われています。
