三谷幸喜脚本の『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』の初回を見ました。豪華です。キャストも豪華だし、セットも豪華。フジテレビが力を入れていることはよくわかります。でも最初から一気に惹きつけられるドラマかというと、ちょっと難しいです。最近三谷が凝っているシェイクスピアがまた出てきます。群像劇なので、どんどんシーンと登場人物が入れ替わります。もちろん、それが徐々にひとつのところに集まってくるのですが、別にだからと言ってワクワクはしません。ドラクエ4ならキャラクターが集合したところでめっちゃワクワクしたのに。力み過ぎちゃうか?と関西弁になるのは、アンミカが出ているからでしょうか。
画面が全体に暗いのに、話がどんどん切り替わるから、最初のうちは俳優が認知できないので誰が誰やらという感じでした。展開の速さも三谷よりもクドカンみたいでした。最近の気の短い視聴者はここでもう離脱するのではないかと思いました。初回を通して見て、おおむね話はわかりましたが、最初に出てきた小池栄子は結局あれだけなのかとか、最後に堺正章が特別出演としてテロップに出たのに気付かなかったし、声だけの出演で渡辺謙が出ていたとかは、バズらせるための仕掛けなのかなとか、いろいろ本筋と関係ないところばかり気になるのもあまり得策ではないのではと思います。
総じて言えるのは「高い期待のハードルを超えられていない」という感想ですが、三谷のドラマは大抵ゆっくりと発進するので、これはある意味では想定内です。ただ三谷のドラマがこれまで全て面白かったかというと、結構外すこともあったので、そちらに分類されかねない雰囲気は漂わせていました。来週でそのあたりはかなりハッキリすることでしょう。
ところでこのドラマのポスターは20人を超える登場人物がズラリと正面を向いて並んでいます。初回で全員出てきたことからも、初回は人物紹介のつもりもあったことがうかがえます。このあたりは昔ながらの形式を重んじる三谷らしさだなと思います。で、ポスターの最前列の4人が菅田将暉、二階堂ふみ、神木隆之介、浜辺美波なのはわかります。ただ次に目立つ2列目に小林薫、坂東彌十郎と並んで井上順なのが気になります。菊地凛子、小池栄子、市原隼人より前なのです。そんな重要人物とは初回を見た限りでは思えませんでしたが、単に大ベテランだから序列が前なのか、それとも本当に重要な役どころなのか。今後どんな活躍を井上順が見せてくれるのか楽しみです。
