今日の東京株式市場で日経平均株価が爆上げして、終値は前週末比2175円26銭(4.8%)高の4万7944円76銭と史上最高値を更新しました。1日の上げ幅としては日経平均の算出開始以来、4番目に大きいということです。昨日書いたように自民党総裁選で高市早苗が新総裁に選ばれたことで、予想通りに市場が大きく反応しました。小泉有利の下馬評を覆したことでより上げ幅も大きくなったと思われます。高市がかねてより主張している財政拡張・金融緩和路線を進めるとの思惑から円安と株高が加速しました。投資家界隈は大はしゃぎです。
僕も株式投資を中心に資産運用しているので、株価が上がるのはもちろん大歓迎です。退職間際で給与収入はもう当てにしていませんから、物価高騰に対抗する手段は持ち株が上がることと、増配してくれることに尽きます。それが無かったら退職後は貧乏生活に耐えるしかありません。そういう意味では昨日も書いたように高市政権誕生はウエルカムなのですが、高市の極右的な主張以外にも懸念点がないわけではありません。
まず円安が進むことでさらにインフレが勢いを増すだろうという恐れです。今の日本の物価高の引き金を引いたのはアベノミクスに違いありません。円安誘導して株価を釣り上げて大企業や富裕層は潤いましたが、そのしわ寄せは物価高騰という形で庶民を直撃しています。賃金や年金のアップ率をはるかに上回る物価上昇にみんな困っていて、選挙の争点の第一は物価対策のはずでしたが、なぜかその結果がアベノミクスの継承を主張している高市政権になろうとしています。有権者が望んだ結果ですからどうしようもないですが、これからも物価は上がり続けることでしょう。
さらなる懸念は高市政権の人事が続々と報道されていますが、完全に麻生太郎の言いなり人事になっていることです。言わずと知れたことですが、麻生は財政規律を主張する財務省の親玉のような人物です。高市とは経済政策においては真反対の立場です。麻生はそれをわかっていながら自分の影響力を党内に残すためだけに高市を推し、高市もそれをわかっていながら総裁選に勝つためだけに麻生に従っています。完全に狐と狸の化かし合いですが、それで果たしてちゃんと整合性が取れた経済政策ができるのかという心配があります。国民の多くが望んでいる物価高を何とかしてくれという切実な願いが叶えられるとはとても思えません。麻生が高市を傀儡としてコントロールし続ければ株価は下がり景気は萎むし、高市が麻生の意向に逆らえば一時的に株価は上がるものの物価は高騰し、挙句に石破のように引きずり降ろされることでしょう。
「日本を取り戻す」だのなんだの、ネトウヨ受けするようなフレーズはかつて安倍も言っていましたが、絶対多数を握る一強政権であっても改憲の発議すらできませんでした。まして少数与党で野党との連立・連携が不可欠な状況なのに、高市がそうした面倒なところに手を突っ込む余裕はないでしょう。せめて高市になったからには株価だけは維持して欲しいと思いますが、それもいつまで続くか不安しかありません。
