テニスをしていると世代とか立場とかを超えていろいろな人と仲良くなれます。もちろん全ての人と仲良くなれるわけではないですが、テニスに限らず趣味は仲間を作りやすいということは言えるでしょう。ただあくまでも目的はテニスであって、仲間を作るため、もっと言えば「人脈」を作るためにテニスをしているわけではありません。日本でそんな趣味は恐らくゴルフくらいなものでしょう。好きでもないのに付き合いでゴルフをしている人の話を聞いていると、せっかくの趣味の時間なのになんともったいないと思ってしまいます。
そんな僕の気持ちを黒柳徹子がズバッと言ってくれたようです。実際に視聴はしていなかったのですが、『徹子の部屋』でゲストの杉村太蔵が自分の子どもたちがテニスをしてくれなかったことについて、「大人になってから、社会人になってから、何かテニスとかやりながら、こう、人脈とかね、広げて…」と語ったところ、黒柳が「でもどうしてもアナタ、テニスっていうと“人脈”って言うから、そこがスゴイなと思ってるんですよ」「あたし考えたこともないですよ、テニスやりながら“人脈”なんて」と言い放ったそうです。さすが徹子です。趣味を人脈作りのためにあるように語る太蔵の浅はかさをハッキリ指摘してくれました。
しかしその徹子の指摘も太蔵はピンとこなかったのか、その後もテニスが上手であることで議員時代に見直されたと言い「その当時の厚生労働省のお役人の方とか、財務省の方とか、いまだにお付き合いさせていただいてますよ」と話していたところ、徹子は「でも本当に、なんていうか、『そういう方とお付き合いやってます』って言うところがね、なんか品がないっていうかさ…」と、とうとう太蔵を「品がない」とまで言い切りました。ゲストにこれを言えるのが徹子の凄さです。本当に太蔵の話には品がありません。まあそれが同じようにテニス芸能人であっても、松岡修造と杉村太蔵の差なんだろうなと思います。修造がテニスで人脈作りなんて話しているのを聞いたことがありません。修造はいつもテニスに真っ直ぐです。
テニスが人脈作りにも役立つ部分はあります。ですが、それを狙ってテニスをしても思うほど効果は上がらないでしょう。その時間は酒かゴルフにあてる方がまだ我が国では効率的です。だから僕はどちらもやらないですけど。人脈作りなんて「品がない」と思っていますから。やはり単純に好きでやっているテニスが一番です。
