記録更新ラッシュの箱根

 箱根駅伝は青学大が圧倒的な強さを見せて総合優勝しました。しかも往路、復路、総合全てで新記録のおまけつき。10時間37分34秒をマークし、昨年青学大が自ら作った大会記録10時間41分19秒を大きく更新しました。総合2位の国学院大も10時間40分07秒と記録更新したのに、青学大はそれより2分半も速かったのですから、他の大学は勝ち目がありません。青学大は出雲も全日本も勝てないのに、箱根だけは3連覇。箱根に強いのはトラックよりもアップダウンのある道を徹底的に走っているからだそうで、それが5区6区の「山」の強さにつながっているのでしょう。

 とは言え、青学大以外の各校も無抵抗なわけではありません。今大会で区間新記録はなんと5区間で7人と空前の記録ラッシュでしたが、7人のうち青学大は5区黒田と8区塩出の2人だけで、後の5人は他大学でした。内訳も国学院大、中央大、筑波大、城西大、駒大とバラバラで、それだけ各校が強化に力を入れていて、競い合っている結果がここまで急激なレベルアップにつながっているのだろうと思います。

 近年のレベルアップぶりはやはり箱根駅伝の人気が急騰しているからだと思います。注目度が高いだけに大学、特に名前を売りたい私立大学は強化に力を入れますし、全国の有望な高校生も箱根に出られる関東の大学に集中します。箱根駅伝がない女子は名城大、立命館大、東北福祉大、大東文化大、城西大と全国各地に有力校が分散しているのですから、男子の関東への一極集中を招いているのは明らかに歪だと思いますが、これを是正するのは単に箱根駅伝を全国化するだけでは当分は難しいでしょう。

 後は駅伝の人気が高過ぎて、駅伝特化のランナーが増えるばかりで、マラソンでもトラックでも世界に勝てない状況がなかなか打破できていません。かつて瀬古や宗兄弟、中山などが競っていた頃は、ここまで駅伝人気は高くなかったので、マラソンに早くから集中できていました。今はもちろんアフリカ勢の伸長により当時より厳しい環境であることは間違いないですが、それだけにもっとマラソンに目を向けて欲しい気がします。と言っても、駅伝は見ていて面白いですから、他の長距離レースより人気が上がるのも無理はないのですが。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次