今さらですが年末に放送されたスペシャルドラマ『ラストマン-全盲の捜査官- FAKE/TRUTH』の感想です。年末年始の特番が多過ぎてなかなか見られなかったのですが、ようやく1週間遅れで見ることができました。このドラマは映画化されてすでに公開されていますから、今回のスペシャルドラマより先に映画を見た人も多いかも知れませんが、連ドラと映画の間の時期の話だということなので、先にスペシャルドラマを見ました。時系列をきちんと辿りたい派はこうした方が良いと思います。と言っても、映画はまだ未見ですから別に映画を先に見ても問題ないのかも知れませんが。
今回のドラマは連ドラのラストで大泉洋演じる心太朗が交換研修生としてアメリカの警察に行くことが決まっていましたが、そのアメリカでのシーンから始まります。大泉洋が映画の宣伝のためにテレビバラエティに出まくっていた時にネタにしていた「タイムズスクエアで拳銃を持って走り回るから怖かった」というシーンもありました。そして心太朗がアメリカから戻ってきて2年経って、またアメリカから福山雅治演じる皆実が「情熱大陸」に出演するために来日したところから物語は展開していきます。
ネタバレを嫌う人のためにこれ以上はストーリーを書きませんが、ここからはサブタイトルの「FAKE/TRUTH」通り、虚実入り乱れる展開になります。逆転また逆転というべきか、どこまでが真実でどこからが嘘なのか、かなり複雑なストーリーです。脚本の黒岩勉がさすがの手練れぶりで、複雑な話が一見単純そうな事件の裏側で動いていて、次々と種明かしされていく様子が痛快です。こういうサスペンスが好きな人にはたまらないでしょう。反面複雑過ぎてついていけないという視聴者もいるかも知れませんが、そういう人はそもそもこのドラマのファンではないので良いのかも。
俳優陣はドラマからのレギュラーが安定しています。福山、大泉に加えて今回大熱演の吉田羊、そして今回は出番が少ない永瀬簾と今田美桜、逆に連ドラ終盤で登場した木村多江は出番が多くなっています。ゲストの松本若菜と吉田鋼太郎も熱演ですが、ちょっとステレオタイプの役なのが惜しいところ。一番見せ場があったのは上川周作でした。彼は良かったです。映画では出ていないようなので残念です。
連ドラと映画を繋ぐための橋渡し的なスペシャルドラマでしたが、このドラマを単体で見ても面白かったですし、もちろん連ドラを見た人も映画を見た人もお勧めできる作品でした。
