「ふてほど」SP

 4日に放送されたTBS系「新年早々 不適切にもほどがある! ~真面目な話、しちゃダメですか?~」。年末年始のスペシャルドラマの中で一番期待していたのですが、期待通りに面白かったです。そして期待以上に今の政治状況に切り込んでいたのが素晴らしいと思いました。いまテレビ局の中で一番切っ先が鋭いのはやはりTBSだなと思いました。テレ朝の腰抜けぶりと好対照です。

 もともと社会風刺ネタを中心に展開しているコメディなので、タイトルや予告でかなり踏み込んでいくのかとは思っていましたが、政治家だけではなくマスコミ、テレビ、SNSも鋭く切っていて、これが宮藤官九郎の脚本通りなのか、少し調整が入ったのかはわかりませんが、見ていて気持ち良かったです。コメディだからこそできるのでしょうが、これくらいの社会風刺で騒ぐ方がおかしいと、昭和の人間である僕も思います。

 時事的な話とは別にドラマとしてですが、最初からかなり「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を意識したドラマでしたが、このスペシャルはさらにしっちゃかめっちゃかになっていて、時代をいったりきたりし過ぎていて、タイムパラドックスなんて途中からどうでも良くなっていました。主人公が同時に9人も出てきて会議をするという無茶苦茶さはさすがクドカンワールドでした。見ている方も、この場面はいつで、そこにいるのはどの時代の人間なのか混乱するばかりでした。その視聴者を(恐らくわざと)置いてけぼりにする脚本と演出がクドカン作品らしくて嬉しかったです。

 最後に俳優陣ですが、阿部サダヲは同じ主人公が分身して何人分も演じなくてはならなかったので大奮闘で大変だったろうなと思いました。錦戸亮の振り切った演技もジャニーズ離れしていて面白かったし、どんどん振り切っていく江口のりこ、敢えて一切ふざけていない吉田羊、なにより19歳の役なのに、すっかり演技に安定感と貫禄が出てきた河合優実が素晴らしかったです。また1年後に続編が見たいと思いました。

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