維新の吉村大阪府知事と横山大阪市長が衆院選に合わせて辞職してダブル出直し選をするという報道に唖然としています。今回はそもそも解散総選挙自体に大義がなく、完全に高市政権の「今なら勝てる」(=今しか勝てない)という自己勝手な思惑による選挙になるわけで、前回総選挙からわずか1年3ヵ月しか経ていないのに、大事な予算成立も先延ばしし、緊迫している外交問題も放置し、もちろん国民が苦しんでいる物価高対策も放り投げての「政治空白」を作る、まさに「悪政」の極みのような解散です。これに連立を組む維新が抗議するのかと思いきや、まさか尻馬に乗ってくるとは、呆れ果ててしまいます。
本来なら維新が主張する議員定数削減も国会が開かれずに先延ばしになるのですから、解散なんてもってのほかだと反対し、連立から離脱するのが筋の話です。実際、議員定数削減の法案が昨年の国会で成立しなければ離脱すると言っていたはずなのに、それも今では知らん顔です。つまり本心は議員定数の削減なんてどうでも良くて、やりたいのは大阪での自分たちの「王国」を確かなものにして、利権を得たいだけだろうと思います。発覚した大量の維新議員の国保逃れを「選挙で民意を得た」と誤魔化し、不祥事を帳消しにしたいだけです。じゃなければ、なぜこのタイミングで知事と市長がいきなり辞職して選挙をやらなければならないのか、全く筋が通りません。
これまでバチバチと維新と戦ってきた自民党は、いきなりここで首長選になっても対抗できません。まず急過ぎて候補者がいません。しかも中央では手を握っている維新と首長選で正面切って戦うことも簡単ではなく、渋々ながら維新のやり方に従うしかありません。候補者がいないのは他の野党も一緒です。恐らく共産党は何とかして候補者を立ててくるでしょうが、吉村、横山が勝つことは間違いありません。府民、市民の税金を維新のために選挙で無駄に遣うだけで、何にも変わりはしません。しかも吉村も横山も当選しても任期は来年4月まで。そこでまた選挙なのです。そんな絶対に勝つ無駄な選挙をやった結果、都構想をはじめとする維新の主張が全て支持されたという言い訳に使われるわけです。ロシア並みの酷い独裁政権です。
もちろん大阪の人間ではない僕には本来は知事選も市長選も関係ない話です。以前なら遠巻きに冷笑して見ていましたが、今や維新は大阪だけの地域政党ではなく国政にも影響を与えています。その基盤は大阪での圧倒的な支持にあります。だからいい加減、大阪の人には維新を何とかしてもらわないと本当に迷惑です。トランプの次くらいに関係ないはずなのに迷惑です。
