ジョコビッチ最強説

 全豪オープンテニスも終盤を迎えています。と言っても、フェデラーが引退し、ナダルが引退し、錦織が怪我でランキングを大きく落としてからは、実はほとんどテニスをリアルタイムでは見ていません。結果を後で追いかけているだけです。僕が興味を失ってからのこの2年間で、男子はアルカラスとシナーの2強時代に突入しました。ランキングでもグランドスラムでの戦績でも間違いなくトップ2であることが証明されています。かつてのボルグとマッケンロー、ベッカーとエドバーグ、サンプラスとアガシ、フェデラーとナダルのようなライバル関係が成立しています。

 今大会もトップ2が第1シードと第2シードになり、決勝でまた頂上決戦を繰り広げると思っていましたが、なんとそれを覆した男がいました。ジョコビッチです。前時代の生き残りの38歳。フェデラー、ナダルと並ぶ「テニス星人」。たださしものジョコビッチも24歳と年齢的にもっとも強い時期にさしかかっているシナーには及ばないのではないかという大方の予想の準決勝で、フルセットの激戦の末に勝利しました。驚きです。常識外れです。さすがテニス星人の生き残りです。

 シナーが負けるとしたら体調不良と怪我とアルカラス以外ではあり得ないだろうと思っていましたが、相手がテニス星人というケースがまだ残っていました。「テニス星人」被害者の会と言えば、上はサフィンやロディック、ヒューイット、フェレールなどのニューボール世代をはじめ、年齢が近いナルバンディアン、ベルディヒ、ワウリンカ、ツォンガ、モンフィス、ガスケ、そしてちょっと年下のチリッチ、デルポトロ、錦織、ラオニッチ、さらにその下の世代のティーム、メドベージェフ、チチパス、ズべレフなど挙げればきりがありません。ようやく随分年の離れたアルカラスとシナーが星人の支配をあまり受けずに被害者にならずに済みそうだと思いましたが、まだまだ星人は健在でした。38歳にもなってこの強さを維持しているのは、やはり地球人ではないからでしょう。

 テニスファンの間で「最高」の選手と言えばフェデラーを推す人が多数だろうと思いますが、「最強」の選手はジョコビッチで良いと思います。強いて言えばロッド・レーバーがいますが、時代が違い過ぎて比較するのも難しいので、1970年代にプロツアーが整備されてからという区切りで言えばジョコビッチで間違いないでしょう。決勝のアルカラス戦が楽しみです。シナーとアルカラスを両方倒して優勝なんて奇跡が起きるのでしょうか。

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