卒業しました

 42年11カ月勤めた会社を今日卒業しました。厳密に言うと明日まで籍はあるのでしょうが、今日社用のPCとスマホ、社員証を返却し、会社にある私物を全部片づけて持ち帰りました。これまで多くの先輩たちを見送ってきましたが、自分が見送られる立場になってみると、意外とあっさりしたものです。「じゃあ失礼します」と言って、いつものように荷物を持って会社を出ただけです。特にセレモニーもなく、普通の平日の帰宅でした。昔、自分が会社を辞める時には、こんな感じになるのかなと想像していたのとは違いましたけど、これくらいあっさりしているのもそれはそれで良いものです。派手派手しく見送られても気恥ずかしくて照れてしまいます。

 幼稚園の卒園、小学校、中学校、高校、大学の卒業は、それぞれ次の進路がありました。卒業するのは、次の組織に入るためのステップでした。しかし今回は違います。来月からは組織に属さない個人、職業欄は無職です。受験浪人も経験していないので、人生で無職を名乗るのは初めてです。幼稚園入園前はさすがに無職とは呼ばれていなかったので。ただ自分では「無職」というよりは「ご隠居」を名乗りたいと思っています。分別のある年寄り臭くて悪くありません。若い頃は「不良老人」になりたいと思っていましたが、どうも不良になるのも向き不向きがありそうだと気づいたので、やはり「ご隠居」の方が性に合っている気がします。

 ご隠居は何をするのかというと、普段は趣味で好きなことを楽しみながら、若い者や子どもにちょっとしたヒントを与えたり、それとなく手助けをしたりしてそうです。妙に若ぶったりもしないし、かと言って頑固ジジイにもならず、世の中の変化にもそれなりについていく柔軟性も持ち合わせています。「ご隠居界のスーパースター」伊能忠敬や水戸黄門みたいにはなれませんが、伊能のようにやりたいことがあれば臆せず挑戦するのも「ご隠居」ならではの自在さだと思っています。

 まだ卒業してご隠居デビューを決めたばかりなので、本当に思っているようなご隠居になれるかどうかはわかりませんが、まずはご隠居ライフを前向きに楽しみたいと思っています。幸い健康だし趣味もあるし仲間もいるので、お金のやりくりさえちゃんとしていれば大丈夫そうだという気がします。

 

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