ロシアを非難してもアメリカは?

 アメリカとイスラエルによる非人道的で国際法違反のイランへの攻撃。いくら独裁国家だとは言え、やり方があまりにもひどいことは間違いありません。「力」による強引な体制変更を目指すのは今の国際社会で許されるべきではないのですが、トランプはもはや自分の支持率を上げるためなら何でもやる狂った状態です。世界で一番力を持つ国のトップに誰も首に鈴をつけられない現状は、きわめてリスクが高いと言わざるを得ません。

 ロシアのウクライナ侵攻とアメリカのイラン攻撃はどちらも同種の侵略行為ですが、アメリカを表立って非難しているのは中国、ロシア、北朝鮮などごくわずかな国だけです。ほとんどの国はロシアの時と違って「曖昧」戦術に出ています。トランプに正面切って非難をしたところで聞く耳をもつはずもないし、狂人だけに下手なことを言えばどんなしっぺ返しがくるかわからないからです。ただ日本はトランプを「支持する」とまで小泉防衛大臣が言ってしまいました。さすがにこれは踏み込み過ぎだろうと思います。イランが日本までミサイルを撃ち込んでくることはないでしょうが、今後も日本のタンカーは中東の海域を渡るのですから、不要な刺激をすることはありません。

 そもそも高市はトランプをノーベル平和賞に推薦するとまでかつて言いました。その後にベネズエラとイランへのアメリカの攻撃です。親中派を媚中派とくさすネトウヨが多いですが、媚米派の方が今はむしろ危険です。習近平の方がトランプよりは話が通じるので、西側各国がアメリカと中国との等距離外交にシフトしつつあるのに、日本だけがアメリカの子分のようにふるまい続けていると、国際的に孤立しかねません。しかも今回のイラン攻撃をトランプは高市に根回しどころか一言も伝えずに行いました。いくら媚びても日本のことなどトランプは何とも思っていない証拠です。まあ無視されているくらいの方が余計な戦争に巻き込まれずに済むので、むしろ好都合という考え方さえできますが、だったら80兆円以上もアメリカに投資するのはやめましょう。

 それとイラン攻撃の一報が入ったのに、金沢に選挙応援に行った高市は、かなり判断能力がヤバいです。国家の安全保障上の重大事です。総理としての公務でもない出張に出かけていたら、何か事が起きても対応もできません。本人は「迷った」と言っていましたが、迷うようなことではありません。選挙応援など即座にやめて対応すべき事態でした。それと本人が金沢に行きたいと言っても、周りが全力で止めるべき案件だったのに、そんな進言をする人間もひとりもいないようです。大臣を国会の場でパワハラするような総理を、もはや誰も本気で支える気がないのでしょう。まさに「砂上の楼閣」という言葉が相応しい内閣です。

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