心配ならクマ送ります

 熊の駆除について相変わらず苦情電話が殺到しているそうです。無関係な人間が被害に遭っている自治体に対して苦情電話をかける神経がまず理解できませんし、野生動物に対して「可哀想」と安易に同情する短絡さも話になりません。秋田県の自治体職員は苦情電話への対応で行政機能がストップするほど困っているそうで、これに対して佐竹敬久秋田県知事が県議会で「私に電話が来たら『そんなに心配ならクマを送る』と言う」と発言し、さらに波紋を呼んでいるそうです。
 佐竹知事は敢えて極端な発言をすることで、自治体の職員が苦情電話に対して毅然と対応できるように応援をしているのだと思います。 「クマを殺すなら、お前も死ね」などと言う酷い言葉を浴びせられている職員が、それでも丁寧に応対を続けていることによるストレスと業務上のロスの大きさを考えると、トップがこうした過激な発言をすることで職員が我慢の限界を超える手前で電話を切ることができるだろうという思いでしょう。
 多分僕ならかなり手前のところで早々にブチ切れて電話を切ってしまうだろうと思います。佐竹知事も「話して分からない人にお付き合いする必要はない」と言っていますが、少なくともこうした理不尽なクレームに対して丁寧な応対は不要だと僕も思います。ただ逆にこの知事の発言によって、またさらに過激な苦情電話を引き寄せるリスクもあるので、果たして逆効果になってはいないのかが心配です。どちらに転んでも苦情電話の対応をする職員のメンタルを思うと同情を禁じ得ません。
 佐竹知事がこういう強気な態度に出られるのも、やはり「お殿様」の血統だからでしょうか。秋田県で佐竹と言えば清和源氏の流れを汲む名門佐竹家です。佐竹敬久知事は江戸時代に角館の藩主だった家系の21代当主だそうです。殿様ゆえに不祥事や問題発言も多いようで、やはり名家のお坊ちゃんはどこでも身勝手で他人の気持ちを考えないあたり似たようなものなのでしょう。今回の発言もスカッとしている人も多いでしょうが、県議会での知事の答弁というオフィシャルさを考えると不規則発言と言われても仕方ない面もあります。ともあれクマを送られてきても困るので、やむにやまれずクマを駆除している自治体に理不尽なクレーム電話はやめましょう。
 
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