堀江貴文が「戸籍なんか廃止でいい」とXに投稿し、それに古市憲寿や辛坊治郎という「いつもの面々」が賛同してネット上で議論が起きています。賛成している面子が面子だけに、また何か政府寄りというか、安倍寄りの主張かと眉唾で読んだのですが、意外と真っ当な意見のようで逆に驚きました。そもそも戸籍制度を守ろう派は、選択的夫婦別姓制度の導入に反対している人たちの主張でもあるので、堀江、古市、辛坊と近いカテゴリーかと思うのですが、逆を行くようでなかなか面白い構図です。
まず選択的夫婦別姓制度と戸籍の連続性は切り離して考えた方が良いと思っています。夫婦別姓を選んでも戸籍にそれを書き加えるだけのことなので、何も困りません。で、戸籍が必要かどうかという論議になれば、無ければないで何とでもなるだろうと思っています。戸籍のメリットは何より何代も前までご先祖様を辿れることで、僕も父が亡くなった時に戸籍謄本を取り寄せて江戸時代生まれのご先祖様の名前や生年月日などを知ることができ大変興味深かったです。
ただそれは単なるデータベースとしての価値であって、戸籍の内容を全てデジタルデータ化して残すことができるのであれば、現在の戸籍制度自体は変えても問題ないでしょう。相続の時に戸籍が無いと困るという意見もきちんとデータが残っていて参照できるなら無意味になります。堀江が言うように何か手続きが必要なたびに戸籍謄本をいちいち取り寄せるとかするのは、面倒だし費用もかかります。さらにそのために役所がかけているコストを考えたら、そろそろ今の時代に合ったやり方に変えた方が良いというのは全く同感です。
日本もようやくマイナンバー制度を無理くり導入しましたが、戸籍データベースと紐づけることができれば一段と行政の手続きは簡略化されることでしょう。すでに僕もマイナンバーを医療、年金、納税などと紐づけしていますが、まだ少々使いづらいと感じるところはあれど、やはり便利になっているなとは実感しています。堀江、古市、辛坊、特に辛坊の発言に同調するのは気分的には抵抗がありますが、戸籍制度は旧来の家制度と強く結びついているので、そこを変えていくという方向性は、家制度の弱体化と個人の人権拡大にもつながるし大いに賛成です。あとは辛坊が急に意見を変えて戸籍制度を守れとか言い出さないことを願っています。

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