崖の先頭に立つ

 今日、会社の1期上の先輩が退職をしました。60歳で定年になった後に再雇用で最長5年間働けるのですが、それも全うしての退職です。公私ともに関りが深く、会社を辞めたからと言って会わなくなるわけではないのですが、わかっていたこととは言え「ついに来たか」という感慨はあります。と言うのも、名古屋のオフィスにこれで僕より先輩の男性社員がいなくなってしまったからです。先輩どころか同期もすでに全員いないので、これで誰も僕のことを呼び捨てで呼ぶ人がいなくなってしまいました。
 会社勤めには年齢による区切りがある以上は、こうなることは覚悟していましたが、イメージとしては順番に並んでいた崖の先頭にとうとう立たされた気分です。次に飛ぶのは自分で、後ろに下がることはできません。飛んだ後にどこに落ちるのか、海の中か岩場に叩つけられるのか、それとも空を飛んで別の陸地に着地できるのか。自分では飛んだ後のこともある程度は想定していますが、まだ何も決まったことがあるわけではないので、残り1年余りで決めないとなりません。
 学校に通っている頃も最高学年になると王様気分で一番前にいますが、翌年には最下級生で後ろからやり直しでした。それを何回か繰り返して会社に入り、周り全員先輩状態から少しずつ年を重ねて遂に一番前まできました。学校は次の進学先を考えれば良かったので話は単純でしたが、今回は選択肢がいろいろあって、働くのか働かないのか、働くならどういう仕事をするのか、働かないならどういう生活をしていくのか、ある程度フリーハンドで決められるだけに多くのチョイスの中から選ぶ必要があります。
 「ご隠居」になるのが昔からの夢だったので、今のところはそれを目指してはいますが、うまくそこに収まることができるかどうかはまだまだわかりません。なにより60代以降は健康第一です。心身ともにケアを怠らないように暮らしていこうと思っています。
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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (1件)

  • ご隠居
    自分でも感じられている通り、栗田さんにはご隠居は似合わないというか、少なくとも『好々爺』という意味でのご隠居は無理ですね。落語の世界の口煩いご隠居が当たり役かと。
    そういう私も、熱帯のジャングルまで来て、口煩いご隠居をやってます。楽しいです。

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