古いアルバムをめくり

 会社の後輩から「Kさんの若い頃の写真持ってたらデータください」という依頼がありました。Kは会社の1期下の後輩ですが同学年なので今月で会社を退職します。そのお祝い会のために若い頃の写真が必要なのでしょう。今のオフィスには僕より古株はもういないし、Kとは同じ部署で新人時代からテニスを一緒にしたりしてプライベートで良く遊んだので、昔の写真も持っているだろうということで声がかかったようです。
 久しぶりに40年くらい前のアルバムを引っ張り出して写真を探します。Kと一緒に良く遊んだのは彼が独身時代の20代半ばから30代前半の頃ですから、1985年から1993年くらい。「確かあんな写真があったはず」と目星をつけておいて、その頃のアルバムをめくっていたのですが、自分の記憶からすっかり抜け落ちているような写真がたくさんあって、思わず手を止めて見てしまいました。
 当時はもちろんスマホがない時代ですから、写真を撮る場合はカメラを持参している時に限ります。なので日常のふとした時の写真なんてほぼ皆無で、旅行とかのイベントの時の写真ばかりなのですが、そのイベント自体をいくつもきれいさっぱり忘れていました。一応アルバムにメモは書いてあるので、「いつ」「どこで」「誰と」「何を」したのかはわかりますが、ほぼ記憶から消えていることがこんなにたくさんあるんだと改めてビックリしました。
 そして写真を自らの判断で取捨選択して編集した上で、時系列順に保存してあるアルバムというシステムに改めて感心しました。今は全て写真はデジタルデータです。たまにプリントしてもらう時もありますが、むしろそれをスキャンしてデジタル化するくらい、データとして保存してあります。データなら受け渡しも簡単だし、バックアップも簡単に取ることができるし、何より物理的な場所を取りません。めちゃくちゃ便利です。
 ただ管理が大変です。枚数もアナログの時代とは桁がいくつも違うくらいにたくさん枚数を撮っていますし、それをきちんと整理して保存しておくのも手間がかかります。なので撮ったらそのまま撮りっぱなし。この写真は何の時の写真で、どこで撮って一緒に写っているのは誰なのかというのも、ほぼ記憶だけが頼りです。完全に思い出せない写真がたくさんあります。不要な写真を捨てて必要な写真だけ残し、アルバムの横にメモを書いておくことの大事さを痛感しました。
 僕の場合、デジカメを買ってから2004年頃まではデジカメで撮った写真もプリントしてアルバムに保存してありますが、2005年くらいからは完全にデジタルデータだけでの管理に移行してしまいました。データは当初は全てPCのハードディスクにきちんとコピーして保存していましたが、時代が進むにつれてクラウド上にバックアップができるようになってきたので、保存も適当になってきてしまいました。今もなるべく大事だなと思うデータはPCにダウンロードしていますが、日常撮った写真の大半はGoogleフォトの中にあります。ボリュームが膨大過ぎて、写真をいざ探そうとすると大変です。なにせ記憶はどんどん薄れていきます。たとえ検索するにしても記憶がキーになるので、完全に忘れていることは無いのと一緒なので検索できません。
 古いアルバムをめくって、ありがとうとは呟きませんでしたが、アナログの良さを改めて見直しました。Kの古い写真はたくさんありましたが、なるべく写りの良い写真を厳選し5枚だけスキャンして送っておきました。
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