音楽教室に通っていると発表会が定期的に開催されます。同様にコンクールの案内がある教室もあります。似たようで全く違います。発表会は生徒が自分の成果を発表する場ですが、コンクールは参加者が競い合う場だからです。発表会は自分自身の達成度を測る絶対評価であり、コンクールは他者との比較で結果が出る相対評価です。発表会は初心者でも参加できますが、コンクールは一定のレベルに達していることが求められます。
プロを目指しているわけではない、趣味で楽しんでいる生徒は発表会が最大のイベントになります。僕も発表会に参加することが目標になっていますし、練習を続ける動機付けになっています。半年もしくは1年に1回ある発表会に向けてコツコツと練習を重ねて、最初は全然できなかった演奏が少しずつ形になっていきます。大抵の場合、あるタイミングで急に曲が一気にまとまってきます。そうなると急に演奏が楽しくなります。
「努力は必ず報われる」という高橋みなみの名言も、現実の社会では報われないことも実際にはあります。相対評価のコンクールでは努力したって負けることはあるでしょう。しかし絶対評価の発表会なら、誰だって続けていれば少しずつ上達していき、いつか1曲を演奏できるようになるのです。発表会でミスをして落ち込むことはありますが、それでも努力した分だけは上達しているはずです。決して報われていないわけではありません。
サックスやピアノを長年続けられてきたのは、この頑張っただけちゃんと上達するという手応えがあるからです。努力の成果を他人と比較しなければ、運も環境も関係ありません。妬みも僻みもありません。楽しいだけです。他人と比べないことの良さを、この年齢になってようやく実感できるようになりました。

コメント
コメント一覧 (3件)
Unknown
他人と比べないというのは理屈では分かっていても、テニスのように勝敗を突きつけられるとなかなか平静ではいられないです。いつか私もテニスを勝っても負けても楽しいと思える日は来るのでしょうか?
Unknown
勝ちたいと思う気持ちは大事ですが、勝負に拘り過ぎるのは良くないですよ。相手があって初めてテニスはできるものですから対戦相手も仲間です。一緒に良いプレーを目指すつもりでやる方が楽しいです。そして何より大事なことは自分のプレーの質を上げることです。誰が相手でも卑屈にならず楽しめるようになるまで上達することを目標にしてはいかがでしょうか。僕はそうしています。
Unknown
たしかに、相手あってのスポーツにおいて敬意を示すためには、自分も誠意を尽くし良いプレーのできるプレイヤーになるべきですね。精進します。