基礎練習の大切さ

 基礎練習は大事だとどんなことでも言われますが、初心者や初級者は地味で楽しくない基礎練習は大抵嫌いです。テニスでも音楽でもこれは全く同じで、だから大人のレッスンとなると、どうしても基礎練習はそこそこにしてテニスならゲーム、音楽なら曲の演奏を早めに始めてしまいがちです。そうしないと初心者はイヤになって逃げていってしまうからです。
 僕もテニスにしろ音楽にしろ基礎練習なんてほとんどやらないままでした。テニスは大学生の時にスクールに入って、とりあえず球出しでストローク練習をしたり、ボレーやサーブの練習もしますが、ゲームがやりたいといつもコーチに言ってましたし、スクールだけでは我慢できずに自分でテニスクラブに入って下手なくせに同じように下手な人たちとゲームばかりやっていました。面白かったし、テニスにのめり込んだのもその頃の「楽しい」という思いが一生続いているからです。
 音楽については個人レッスンなので、そう勝手に曲を演奏するわけにはいかないのですが、音楽教室と言うのは定期的に発表会を開催するので、始めたばかりでも「出ませんか?」と勧誘されます。尻込みする人も多いですが、僕はホイホイと出てしまったので、やはり基礎練習もそこそこに曲の練習ばかりずっとしてきました。サックスもピアノもレッスンを始めて1年後に発表会に出ているので、曲の練習はその半年くらい前からです。なので基礎練習なんて最初にちょっとやっただけでした。
 ボーカルにいたっては毎回レッスンの時に発声練習をしていますが、最初から曲も歌っています。最初の発表会はレッスン始めて3ヵ月後でした。まあ楽器と違って歌は初心者でも歌えてしまうのでこれは仕方ないことなのかも知れませんが、「これで良いのかな」と思うところは多々あります。でも最初から曲を歌わせてもらっているので、これまでの習い事の中でボーカルが一番楽しいです。辛いこと、我慢することが何もないし、ずっと歌っているのはストレス発散にもなっています。
 ただ長年続けているテニスもサックスもピアノも最近になって基礎練習の大切さが身に沁みてわかってきました。基礎ができていないと全てが小手先芸になります。なまじ器用だとそれなりにできてしまうので、余計に小手先でやる癖がついてしまって抜けません。何もわからないうちはそれでも楽しいのですが、わかってくると「これではダメだ」と思うようになります。より上を目指そうとすると、そこに超えられない壁があることに気づいてしまうからです。
 とは言え、最初に書いたように初心者のうちから基礎ばかりやらされたら、つまらないので続かないでしょう。こうなってくると、趣味と割り切って楽しむことに徹するか、腹を括ってこの年齢から基礎練習を地道にやるかの二択です。今のところまだ腹を括るところまでの覚悟はできていません。
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